公開スパーを行った村田諒太

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 WBA世界ミドル級タイトルマッチ(10月22日、東京・両国国技館)まで1か月あまりとなった同級1位の村田諒太(31=帝拳)が15日、都内のジムで本格的なスパーリングを開始した。

 5月に行われた王座決定戦で判定負けした現王者のアッサン・エンダム(33=フランス)との再戦に向けては「前回は試合5週間前のこの時期には終わらせていた高強度のインターバルトレーニングを、試合前までやっていこうと思っています」と話した。

 初の世界挑戦だった前回は、自分のレベルがどれぐらいなのか。世界戦で通用するのか、不安を抱えながらの戦いだったという。

 それが今回は実際にリングで拳を合わせた相手とのダイレクト・リマッチとあって“物差し”はある。

 そこであえてフィジカル面を強化する理由を「試合ではマックスまで相手を追い込む状況になることがある。その時に体力を使い果たしてしまって『終わっちゃった』じゃ、ダメじゃないですか」と村田は説明した。

 相手を追い込んだり倒したりするよりも技術面のチェックが目的のスパーリングだと、運動としての強度的にはマックスまで上げることはない。そこでフィジカル強化の練習も並行して続けることで、いわば本番での「火事場のクソ力」を出せる体力をつけておく、というわけだ。

 この日のスパーリングではパートナーに打ち込まれる場面もあったが「マスコミの皆さんがいるから(相手が)張り切ったんでしょう」と苦笑いしながらも「悪いことが出るのは、いいこと」と、それを反省材料にして次の練習、そして成長につなげる。

 ダウンを奪いながら判定負けした5月の試合は採点が物議を醸し、WBAの会長までもが直々に謝罪する異例の事態となった。

 それだけに今回は「完全決着します」(村田)とキッパリ。有言実行で試合後に右手が上がることを、誰もが願っている。