体に優しい食材の宝庫「奈良まほろば館」

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修学旅行や観光旅行で国内外から多くの人が訪れる奈良県。平城京遷都から1300年の歴史があり、東大寺などの世界文化遺産、国宝、重要文化財などの宝物が詰まっています。奈良駅の周辺は、古くから神の遣いとされる鹿と暮らす美しい古都。京都の中心部とは違い、夜や朝はちょっとした道までも神聖な気配を感じるほど静かで、凛と澄んだ空気が漂います。
私は大阪に住んでいた学生時代、週に1度は奈良に通う時期があって、その後に『旅のしおり 奈良』(小学館)という本も書いています。奈良市内で人気のお店を営む友人・知人に会いに行ったり、仲間たちと歴史のある土地を巡る旅を楽しんだり、取材をしたり、年に一度は訪れている、大好きな土地です。
奈良に滞在するたび感じるのが、奈良で食べる食事は、なんて体に優しいのだろうということ。普通は外食が続く旅の間、胃腸が疲れがちですが、奈良ではむしろ、健やかな変化を感じるのです。暮らしている人、料理を作る人たちの、食への意識が高いからなのでしょうが、食事やおやつ、販売している食材も、消化のいいものだったり、無添加で体に負担のないものだったり、安心して口にできるものがたくさんで、帰路は奈良へ赴く前より元気になっている気がするのです。
「奈良まほろば館」は、奈良のいいところ、美味しいものがぎゅっと詰まった、買い物をするのに心嬉しいところ。産地直送で旬の大和野菜が並ぶコーナーもあり、珍しさにじっくり見入ってしまいます。個人的には、三輪そうめんや奈良漬が好物なので、奈良の旅で買ってきたものが切れてしまったときは、こちらで購入。
館内では、観光コンシェルジュが旅の相談にのってくれたり、講座や文化教室も開催されており、定期的に通って得るものが多いアンテナショップです。
「大和薬膳ドレッシング」RAHOTSU
「漢方のメッカ推進プロジェクト」が立ち上がり、漢方を身近に感じられるように、さまざまな取り組みがおこなわれている奈良県。
「ヤマトトウキ(大和当帰)」は、そんな奈良で生薬として知られるセリ科の多年生植物。湯通しして乾燥させたトウキの根は、冷え性や鎮痛の効果があるといわれ、漢方薬「当帰」に処方されたり、入浴剤に配合されています。
「大和薬膳ドレッシング」は、古くから薬の町として栄えてきた、高取町産のトウキ葉を使ったドレッシング。りんご酢、白ねぎ、しょうが、ゴマ、トウキ葉、寒天、にんにく、クコ、ナツメ、チンピなどが入っています。監修したのは、奈良で評判のタイ料理店・RAHOTSU。薬膳のクセを抑えたさっぱりとした味わいで、野菜はもちろん、肉や魚料理にもよく合います。
「彩り膳」モリカ米店「黒米」小谷商店
奈良にはあちらこちらに、奈良県産の食材を扱う、販売所やスーパーや道の駅やセレクトショップがあるのですが、必ずと言っていいほどどの店でも扱っているのが、古代米。
古代米とは、古代から栽培されてきたり、古代の野生種の形質を残した米の品種のことで、アントシアニンやタンニンなどのポロフェノール類、ビタミン、ミネラルなどの栄養成分が含まれていることから、体にいいものとして見直されています。種類は、黒米、赤米、緑米、紫黒米、香米などがあり、それらをミックスしたものも人気。白米に1〜2割ほど混ぜるだけで、もっちり香りのよいごはんが炊き上がります。
「レモングラスのハーブティー」平原区むらづくり委員会「ミルク出し用 焙煎大和茶」大和茶販売
吉野郡下市町・西部の平原地域は、江戸時代から薬草栽培が盛んだった土地。けれどもしばらく薬園が荒地になっていたので、地域のみんなで耕して、ハーブ作りをおこなっています。畑の手入れも収穫も加工も、商品のパッキングだって地域の人たちの仕事。「レモングラスのハーブティー」の茶葉の原材料は、無農薬・有機栽培にこだわったレモングラスのみ。お水を入れた500mlのペットボトルに、ティーバッグを入れるだけで、簡単にアイスハーブティーのできあがり。ノンカフェインでゴクゴク飲んでも安心です。