「国産の食品はよくて、外国産の食品はダメ」

 ついつい、人はそんな発想に陥る傾向にある。しかし、本当にそうだろうか? 我々が「安全」と勝手に思い込んでいる食材や食品にこそ、未知の毒物や見落としがちな食中毒の可能性が潜んでいる。「国産だから安全」の間違いを、科学ジャーナリストの松永和紀さんが紹介する。

●コメは、無機ヒ素、カドミウム、カビ毒の危険が!

 無機ヒ素は、日本人の主食であるコメにも多く含まれている。
「とくに子供については、スウェーデン政府が『週4回以上はコメや米製品を食べるべきではない』と国民に注意を促しました。ドイツでも、乳幼児をコメのおかゆやライスミルクでは育てないようにとアドバイスされています」

 コメは、カドミウムやカビ毒も懸念され、農水省が含有量を減らすためのマニュアルを作り、生産者を指導している。

●国産小麦は、輸入小麦よりも危険な面も!

 国産小麦は、デオキシニバレノールというカビ毒が輸入小麦より多く含まれていた、という報告がある。栽培時についてしまう赤カビが作り出す毒性物質で、日本は高温多湿なので赤カビが増えやすく、小麦の栽培にはじつは不向き。
「2000年代初頭にわかって、農水省内は大騒ぎに。それまで、安全な国産小麦をもっと食べようとPRしていたのに、そうではありませんでした。今は、適期に農薬を適切に使うなどの対策がとられています」

松永和紀
『効かない健康食品 危ない自然・天然』(光文社新書)の近著がある
(週刊FLASH 2017年9月5日号)