[ロンドン 15日 ロイター] - 医学誌ランセットに15日に掲載された2016年の「世界疾病負担」(GBD)研究で、16年には世界的に平均余命が伸びた一方、不健康な状態で生きる期間も伸びたことが分かった。また、不健康である期間が富裕国より貧困国で長い実態も浮き彫りとなった。

研究は、米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)が率い、研究者2500人が関わった。その結果、2016年の世界の死因の5件に1件前後が、貧弱な食事に関連していたことが明らかになった。

たばこによる死亡は710万人。

全粒穀物、果物、ナッツ、種子類、魚油などの摂取量が少なく、塩分の摂取量が多い食生活は、肥満、高血圧、高血糖、高コレステロールにつながり、最も一般的なリスク要因だった。

また、銃器、紛争、テロリズムによる死亡は世界的に増加。心臓疾患や糖尿病など非伝染または慢性の疾患は世界の死因の72%を占めた。

さらにこの年は、心理・精神面で問題を抱える人と薬物などの物質乱用者が11億人に達し、精神疾患が個人と社会に大きな打撃をもたらしていることも明らかになった。

GBDは、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団の支援により、195カ国・地域の疾患、死因、負傷330種類を分析している。