【緊急対談】INORAN vs ロジャー・テイラー(デュラン・デュラン)「初心に戻ってクリエイティヴになるためには若かった頃のアディテュードが必要さ」

写真拡大

9年振りの来日公演が9月20日に迫っているデュラン・デュラン。日本武道館公演には、CHIC feat ナイル・ロジャースがスペシャル・ゲストとして登場することも話題になっている。そんなデュラン・デュランのロジャー・テイラーと、中学生の頃に聴いた「Rio」「Seven& The Ragged Tiger」に刺激を受けたというINORANとの緊急対談が実現された。来日直前、シンガポールに滞在しているロジャー・テイラーとソロ20周年アニヴァーサリー・ツアー中のINORANとのアーティスト同士ならではの、ミュージシャンの本質に迫った対談となった。

<40周年を迎えるデュラン・デュランと30周年目前のLUNA SEA>

INORAN:40周年おめでとうございます。僕らのバンドも30周年が近づいているんですが、この10年の差はかなり大きいとは思うのですが、長くバンドを続けられている秘訣を教えてください。

ロジャー・テイラー(以下、ロジャー):まずは、ありがとう。30周年は素晴らしいことだと思う。30年、40年と長くやることって素晴らしいことだし、大変なことでもあるよね。でも僕たちの場合、これしか出来なかったということでもある。学校を卒業して、すぐにデュラン・デュランを始めて、弁護士とか、医者とか、会計士とか、そういう勉強をしていたわけでもないし。あの時僕は19歳で、他の仕事をやるつもりもなく、しかもこの仕事が大好きだった。この大好きだ、というのが一番の秘訣だと思う。それと、かなり早い段階で自分たちに才能があると気づいたという点もある。もちろん、運が良かったというのもあるけれど、それだけじゃなくて、才能を初期の段階で見つけることは難しいと思うけれど、僕たちは、早くに気づいたということがが、長く活動できていることだと思う。

INORAN:同感できる答えで嬉しいです。僕たちも同じように、これしか出来ないというか、これを選んでしまったという、そういうミュージシャンだと思うし、音楽は今でも大好きだし、一緒にやるバンドのメンバーも喧嘩をする時もあるけれど、音楽が大好きでやっているわけですから。

<ヒット曲と新しいアプローチによる新曲とのバランスは?>

INORAN:40年という長いキャリアの中で、新しい音を求めることもあると思うのですが、いわゆる昔のヒット曲をプレイすることに対してなんですが、新しい作品と、スタンダードなヒット曲を演奏する時との違いはありますか?

ロジャー:新しい曲と古い曲との感じ方はやはり違う。例えば「Planet Earth」とか「Hungry Like The Wolf」は40年もやっているわけで、だけどそこにライヴで新しい曲を入れるということはバンドとして嬉しいことだし、感覚は違う。でもここで大事なのは、往年の名曲だけじゃなくて、新曲をどうファンに受け入れてもらうことかだと思う。今回僕たちの新作「Paper God」は達成感がある。受け入れられたという。シングルの「Pressure Off」は、昔の曲と同じぐらい反応がいい。つまりこれはバランスの問題だと思う。新旧織り交ぜてバランスよくやることだと思う。バンドをやっていて何がいいかって、新しく生み出したものをファンに見せられるということだと思う。

INORAN:すごい、勉強になります。自分たちのバンドもそうなっていきたいなと思っています。

ロジャー:でもね、キミも30周年もやっているということは当然そういうことをわかっているのではないかと思うよ(笑)

INORAN:そうですね(笑)

<自分たちの才能に気づくのが早かったことが長く活動できる要因。ミュージシャンだからこその、その気づきは具体的にどんな瞬間なのだろうか?>

INORAN:ロジャーの意見を聞いて、自分なりにどう思ったかというと、本当にそういう曲が出来た瞬間ですね。たとえばLUNA SEAだったら『Mother』というアルバムがあって、『Mother』を作っているときに“あっこれいける”という感覚。よくミュージシャンの仲間も、このアルバム作った時にそう思った、とか言ってます。曲が出来た瞬間、アルバムを作っている工程のなかで、肌感覚でわかっちゃうという感じですね。