昨シーズン終盤戦のめざましい活躍で主力としての地位を確立したイスコ。バルサやマンC、ユーベなどそのタレントを評価するクラブは多く、一時は移籍が有力視されていたが、マドリーの選手として生きる道を選び契約を4年延長した。(C)Getty Images

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 9月14日、レアル・マドリーはクラブのオフィシャルサイトで、前日のマルセロに続き、イスコとも契約を延長したと発表した。イスコとは18年6月まで契約を結んでいたが、それを4年延長。進境著しい25歳のMFは、これでマルセロと同じ22年までマドリーの保有選手となる。

 驚きなのが、新契約に盛り込まれた(とされる)契約解除金の額だ。

 契約解除金といえば、今夏にパリSGがネイマールの解除金2億2200万ユーロ(約288億6000万円)をバルセロナに満額支払い世界を驚愕させたが、『マルカ』紙などのスペインメディアによると、イスコの解除金はなんと7億ユーロ(約910億円)に設定されたという。ネイマールのそれの実に3倍強という、とてつもない金額だ。

 今夏にはバルサが獲得に動いたが、これで22年夏までは事実上どのクラブもイスコに手を出せなくなったことを意味する。

 思えば、昨年の今頃のイスコは出場機会を十分に得られず、契約を延長せずに他のクラブに移籍するものと見られていた。それが昨シーズンの後半戦に入って状況が一変。ローテーション制を積極的に用いるジネディーヌ・ジダン監督の采配の恩恵に与り、出場機会を増やしたイスコは、自慢の技巧を駆使して攻撃陣をリードし、2冠(チャンピオンズ・リーグ&リーガ)達成の立役者のひとりとなった。

 入団4年目にしてマドリーで自分の居場所を見つけ、充実したシーズンを送ったイスコは、ユベントスとのCL決勝後に残留を明言。契約延長は時間の問題と見られていた。

 マルセロに続いてイスコとも契約を延長したマドリーは、これでトップチームに在籍するほぼすべての選手を今後3年以上、保有下に置くこととなった。主力で残りの契約年数が3年未満なのは、唯一カリム・ベンゼマだけで(19年6月に満了)、しかもこのフランス人ストライカーとの契約更新も近いと見られる。

 CL連覇を果たした最強チームは、その功労者たちの維持に努め、黄金期構築への足場固めを着々と進めている。