陸上自衛隊は14日、茨城町下石崎の涸沼やひたちなか市和田町の那珂湊港などで、首都直下地震を想定した災害対処訓練を実施した。

 涸沼で行われた訓練には、陸自勝田駐屯地(同市勝倉)の架橋中隊の隊員約50人が参加。地震で那珂川などの橋が崩落したことを想定し、「92式浮橋」を用いた代替の橋を架ける作業を行った。アルミ製の巨大なパネル5枚を水面に浮かべてつなぎ合わせ、2隻の動力ボートで動かせる橋を作った。橋の積載重量は約60トンを誇り、多くの被災者や物資を運べる。

 那珂湊港では、同駐屯地の水際障害中隊と第2中隊の隊員約50人が参加し、水陸両用の「94式水際地雷敷設車」を使って水上での人命救助や物資輸送の訓練を行った。

 同駐屯地の訓練で涸沼を使ったのは初めてという。架橋中隊長の生天目一司3佐は「県内で架橋の作業を行えるところは少なく、非常に有効な訓練になった。万が一の際、国民のために力を発揮できるよう練度を上げていきたい」と話した。