2015年の陸上世界選手権ではハンガリー選手団が事前キャンプ。歓迎式であいさつする選手代表=平成27年8月13日、宇都宮市西川田の県総合運動公園陸上競技場

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 栃木県は14日、2020年東京五輪・パラリンピックで、ハンガリーが事前のキャンプ地として県内を選定したことを明らかにした。

 10月6日に同国五輪委員会と覚書を締結する。福田富一知事は14日の記者会見で「東京五輪・パラリンピックや(平成34年の)栃木国体に向けて非常に良い効果を期待できる」と経済効果や同国との文化交流事業の進展に期待感を示した。 

 県によると、同国五輪委の会長ら4人が10月4日に来日、同6、7日に県内で締結式や競技施設視察に臨む。キャンプを受け入れる競技や使用施設については今後、詳細を詰める。

 ハンガリーとは、2015年8月に北京で開かれた陸上の世界選手権(世界陸上)で、同国選手団の事前キャンプを県総合運動公園陸上競技場(宇都宮市西川田)で受け入れた実績があり、県は海外の選手らと地域住民の交流を促進する「ホストタウン」に登録申請し、視察の受け入れなどで招致活動を展開してきた。

 ハンガリーの人口は日本の10分の1以下だが、昨夏のリオデジャネイロ五輪には約150人の選手が出場するなど世界有数のスポーツ大国だ。同国五輪委は、昨年11月に県内の競技施設を視察し、好感を示していた。

 福田知事は「日本選手と戦うとき以外はハンガリーの選手にメダルを取ってもらいたい」と笑顔で話し、「県民みんなでもてなしながら(ハンガリー選手が)良い成績に結びつくような環境整備に努めたい」と歓迎した。また、キャンプ地での地元住民との文化交流が期待されることから「これを機に、ハンガリーとの交流についても県として取り組んでいく」と述べた。(楠城泰介)