丸岡藩主・有馬家が江戸時代初めに治めた延岡城(宮崎県延岡市)の木製模型(木図(きず))が坂井市に寄贈された。

 現存する木図は全国でも珍しいという。

 丸岡城の国宝化を目指す坂井市が関係史料を募集していたところ、有馬家家臣の子孫に当たる市民から提供の申し出があった。

 木図は幅70センチ、奥行き40センチ、高さ20センチほど。1本の木材から城郭や石垣、地形などを立体で削り出している。塀や櫓があった部分に丸い小さな穴があり、別の部材で造られた塀や櫓がはめ込まれていた可能性がある。作成された年代や作者などは不明。

 坂井市が延岡市教委に確認したところ、延岡城でほぼ間違いないとの回答だったが、門を通って城へ登る階段の構造が異なるほか、現存する有馬家の時代の絵図にない櫓台があるなど、異なる点があるとしている。

 有馬家は慶長19(1614)年から元禄4(1691)年に延岡藩を統治したとされる。坂井市によると、寄贈者は「有馬家とともにやってきた先祖が延岡から持ってきたもので、兵の配置など軍学の練習に使われたと聞いている」と話しているという。

 坂井市丸岡城国宝化推進室は、他にも貴重な史料があると期待しており、提供を呼び掛けている。