「イオンモール甲府昭和」の増床計画は長く、甲府市中心街への影響が懸念されてきた。

 県は昨年7月、当初計画比で延べ床面積を約30%削減する、としたイオン側の修正計画を了承。今回のリニューアルに至った。

 同社の三嶋章男常務は中心街への影響について「買い物の目的が違うので競合しない。むしろ、県外への顧客流出を共同して防ぐという気持ちだ」と述べた。

 イオンは昨年7月、甲府市中心街のビル内に食品スーパー、酒販店を出店。1年後の集客数は1割増えているという。今年1月には市、甲府商工会議所、甲府商店街連盟と「地域貢献協定」を結んだ。

 それでも地元の危機感は大きい。同連盟の長坂善雄会長はイオンモールの増床について「大変なことと受け止めている」と述べた。

 今後は「中心街は物販では厳しい。食などに軸足を移し、イオンと棲み分け、いい関係をつくることが重要だ」と強調する。“共存共栄”への模索が続く。 (松田宗弘)