黒を基調とした落ち着いた雰囲気の店内で、そばとお酒を味わえる居酒屋「山人(やまと)」の一番人気は、半日煮込んでとろとろになった豚の角煮が入ったカレーを付け汁にした「豚カレー汁そば」(1200円)だ。

 「若い世代にもそばを味わってもらおうと作った。蕎麦(そば)屋のそばは量が少ないと思われたくないので、ボリュームたっぷりにしています」と店主の岸智浩さん(40)は胸を張る。

 香りとそばのこしを出すため、常陸秋そばを粗めにひいて打つ。かえしを使って煮込んだ群馬産の豚バラ軟骨は、甘くて沖縄のソーキによく似た味で、大きな肉の塊が口の中でほろほろとくずれる。

 そばとカレーとの相性も良く、リピーターが多いというのもうなずける。

 豚のひき肉を豆板醤で炒めた「山辛豚汁」(1050円)、京鴨のロース肉が入った「京鴨のかも汁」(1350円)の付けそばも根強い人気だ。

 「そばは昼間食べるものと思っている人が多いが、おいしいお酒をゆったりと楽しんで、仕上げにそばを食べるというのもお薦めです」。群馬県内はもちろん、全国各地から取り寄せた日本酒を見つめながら岸さんは話した。

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 ■アクセス 関越自動車道前橋インターチェンジから国道17号を北に約10分。前橋市問屋町2の10の18。営業時間は午前11時半〜午後3時、6〜10時。月曜定休。(電)027・257・2072。