県内の特別養護老人ホームの今年1月1日時点の入所待機者は8695人で、平成17年の調査開始以来最少だったことが県の調査で分かった。

 介護保険法の改正により27年4月から特別養護老人ホームの入所対象者が原則としてより症状の重い「要介護3」以上の人に制限させるようになったことや、施設整備で入所定員が増えたことなどが理由。ただ、1人暮らしなどで入所の必要性が高いと判断された人は753人と、前年より56人増えており、入所を必要とする人に入所枠が十分に行き届いていない現状も浮き彫りになった。

 市町別では、浜松市が1468人で最多。静岡市の1430人、富士市の575人がこれに続いている。このうち、入所の必要性が高いと判断された人は、静岡市の176人が最多で、以下、浜松市の133人、伊東市の53人などとなっている。

 入所待機者が1万人を下回ったのは20年以来。過去最多だった17年の1万7059人と比べると、ほぼ半減した。待機者のうち、在宅で6カ月以内の入所を希望している人は2808人。県は今年度、特別養護老人ホームを含む介護保険関連施設の受け入れ枠を新たに1221人分増やし、待機者の減少につなげていきたい考えだ。