竹内涼真×麦野初がもたらした化学反応 『過保護のカホコ』“麦野くん”に女性たちが惹かれるワケ

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 『過保護のカホコ』(日本テレビ系)がついに最終回を迎えた。それはつまり、竹内涼真演じる麦野初に会えなくなるということ。週に一度、麦野くんに会える水曜日を支えに仕事に勉学に頑張ってきた女性たちの心には「麦野くんロス」なんて言葉じゃ語れないほどの大きな穴が空いてしまった。一体女性たちはなぜ、こんなにも麦野初に惹かれてしまうのか。

(参考:高畑充希と竹内涼真は“家族”になることができるのか 『過保護のカホコ』に隠された人生のヒント

 麦野は、カホコ(高畑充希)と同じ大学に通う画家志望の大学生。7歳の頃、母親がおにぎりと「ごめんね」という置き手紙を置いて失踪し、児童養護施設で育った苦学生だ。カホコとの出会いは、大学の就職支援課。大きなキャンバスをカホコの顔面にぶつけ、「大丈夫か、ごめんな」と謝り、赤い絵の具を落として去って行く。その後学食で再会すると、ほぼ初対面のカホコに「お前みたいな過保護がいるから日本がダメになるんだよ」と力説。ここから、カホコの人生が大きく変わることになる。

 カホコのあまりの世間知らずさに苛立ちを抱えていたが、愛に溢れたカホコに徐々に惹かれていく麦野。第2話で、いとこの糸(久保田紗友)に暴言を浴びせられ号泣するカホコを「なんなら貸してやろうか、俺の胸」と受け止めたあたりから女子の心がザワつき始め、第4話の「俺にはお前が必要なんだよ」で心臓が苦しくなるほどの胸キュン。第5話のお姫様抱っこからの「娘さんと会えなくなるのは嫌です! できれば交際を許してほしいと思ってますけど」という壁ドンならぬ“扉ドン”で完全に骨抜きにされてしまった。

 美しい顔立ちにすっばらしいスタイル、そこに男気をプラスして完成する麦野初は、女性が惹かれる要素の塊だ。カホコに対してもいつだってまっすぐで、カホコからの「好き」といってほしいという課題にジタバタと悩む姿も愛らしい。そして「大好きだよ、カホコ」という耳元でのささやきはもとより、カホコの目を見て「付き合おう、俺たち」というドストレートな告白にはウットリしかない。

 そんな風に、どんな時でも男らしかった麦野が第8話で見せたのは「カホコ〜」とまるで子どものように泣きじゃくる姿。これには世の女性達の母性本能は完全に崩壊。今まで母親に会いたくないと強がってきた彼が、カホコだけに打ち明けた本当の思い。母親との別れに決着を付けたことで、カホコへの愛を再認識し「もう、どこにも行かないでくれよ」としがみつくのだが、そんなこと言われたら「はい、どこにも行きません。一生ここにいます」と、どんな女子でも即答だろう。

 さらに、カホコへの愛に気付いた麦野は、“カホコに優しく微笑む”という最強の武器を手に入れ、もはや無敵の領域へと突入。カホコがバラバラになりかけた家族を自分なりにまとめていこうとする姿を優しい笑顔で見守り、カホコが目を合わせれば無言でウンウンと頷く温かさ。かっこよくて男気があって優しくて彼女一筋。これほどの要素を詰め込まれたら、もう降参である。

 そんな麦野の人間性は、カホコの家族にも受け入れられて然るべき。就職しないで画家を目指すという人生設計には多少の疑問を抱くが、麦野もアルバイトをしているし、カホコも保育士として働き始めたのだから、そんなところに文句を言うのは野暮である。なによりカホコの家族になるということは、泉(黒木瞳)の娘婿になるということ。この覚悟に賛辞を贈りたい。

 泉と正高(時任三郎)に結婚の許しを請う際、カホコの手を握り「どんな時でも彼女のそばにいて、この手を離さないで、いつかお母さんに認めてもらえるように歯を食いしばってがんばりますから」と最後の最後まで、期待を裏切らない男前セリフでトキめかせてくれた麦野。結婚から1年後の2人が見せた相変わらずのやりとりには癒やされたが、麦野夫妻の結婚生活はまだまだこれから。私たちは麦野くんとカホコがパパやママになる姿も見たいし、じいじやばあばになっていく姿も見たい、いや見るべきだ。

 竹内涼真という役者、そして、麦野初というキャラクターのどちらかが欠けても起らなかった化学反応は、この3カ月間、女性達にとてつもない活力を与えてくれた。そして、ドラマ終了から日を経ずしてバッテリー切れとなった女子たちは、早くも“麦野くん”との再会(=心の充電)を心待ちにしているのだ。

(nakamura omame)