写真はイメージです

写真拡大

入院中のキャリアウーマンを
襲った「死にたい衝動」

 (死にたい、どうしてか分からないけど、死にたい。でもどうして…。死にたい理由がないのに、死にたい)

 理子さん(仮名・43歳)は、深夜の病院の屋上で独り、泣き続けた。

 8日前に突発性難聴で入院。

 医師からは「ステロイド点滴を1日100咫10日間やってみて、それでも治らなかったら別の治療を試してみましょう。ただ、その場合は、回復の可能性はかなり少なくなります」と告げられていたが、幸いにも今日、うっとうしい雑音が消え、聴力が戻りつつあることが分かった。

 理子さんの毎日は忙しい。

 広告・出版物の制作プロダクションに勤務し、PR誌の編集長も務めているため、「本当は、片耳が聴こえないぐらいで休むのはいや」だった。とんでもない大怪我や脳梗塞など、どう頑張っても動けなくなるような事態なら仕方ないが、身体が元気である以上、一日中ベッドで寝ているのはとてももったいないことのように思ったのだ。

 ワーカホリック(仕事中毒)、あるいは過剰適応障害気味ではあった。

 ただ、仕事にやりがいを感じており、編集者は天職だと思っている。こんな形で、戦線を離脱するのはいやだった。

 職場も自分を必要としており、部下や、時にはクライアントまでもが、病院まで打ち合わせに来てくれた。

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)