今の時代、妊娠や転職などで、急に家計がピンチに!というケースが珍しくありません。ただでさえ生活が苦しいのに、子どもの教育資金や自分の老後資金などを貯めなければいけなくなった人たちは、どうやって節約しているのでしょうか?


家にある1台のエアコンに集まって寝る家族。エコでいいけど、睡眠の質は…

ここでは、ESSE編集部が行ったアンケートで節約術を教えてくれた3名の方に登場していただき、リアルなエピソードをご紹介します。●掃除機をいかに早くかけるか、自分との闘いです(Oさん・37歳)

食べざかりの小学生の娘が2人いるうえ、住宅ローンの支払いが収入の1/3を占めているので、常に節約を意識しています。ほとんど外食はせず、ポイントをせこせこためて、たまったらポイントを消費して外食しています。外出時は、買い食いしないために自宅で空腹を満たしてから出かけたり、水筒を持参したりするのが基本。また、家電のコードはすべて抜いて出かけます。

家にはエアコンが1台しかないので、家族みんなその部屋に集まって寝ています。家事もなるべく電気代を使わないように心がけていて、掃除機をいかに早くかけるか、自分との闘いです。入浴時は、お風呂のお湯を少なめに設定。さらに電気代がもったいないのでドライヤーはかけず、自然乾燥させています。

こう書いていくとせせこましい印象かもしれませんが、節約は今に始まったことではなく、自分が幼い頃から両親もしてきたので、私にとってこれらは当たり前。幼い頃、父が事業をしていて贅沢な生活を送っていた時期もありましたが、失敗し、住んでいた家が担保で取られたこともあるので、自分たちの住む家があるだけでも幸せです。どん底の生活を経験しているので、多少の苦労や節約はなんとも感じなくなっているのかもしれません。●憧れの田舎移住も世帯収入は激減!生活レベルを下げることに…(Nさん・40歳)

5年前に夫と娘と田舎へ移住したのですが、夫の転職、私の病気による離職によって、世帯収入が1/3以下になってしまいました。幸い、住宅はキャッシュで購入したのでローン返済の心配はありませんが、家計はかなり苦しく、貯金を使ったり、親から援助を受けたりしています。

海外旅行なんてもちろんなし、外食も特別なとき以外はしません。私自身のおこづかいに関しても、化粧品は以前の1/5の価格のものにせざるをえなくなりました。3か月に1度行っていた美容室は、今は年に1、2回です。大した節約ではないかもしれませんが、年齢が上がっていくのに生活レベルを下げることは、なんとも言えない苦しさを感じます…。田舎暮らしに憧れを抱く方もいるかもしれませんが、収入面では厳しい現実があることを知っておいた方がいいと思います。●細かい節約は苦手だから、かわりに固定費を大幅削減(Sさん・35歳)

わが家は一昨年夫が会社を辞めてフリーランスになった途端に、3人目妊娠&出産とライフイベントが続きました。収入は激減して毎月支払いが恐怖でしたが、水道代、電気代などの可視化しにくい&短期間で大きな効果が見られないものを節約するのは、自分の雑な性格上向いていないと分かっていたので、最初から実践しませんでした。

かわりに、自治体の補助金制度や税金の免除制度を片っ端から調べて申請したり、夫婦でスマホを格安SIMに乗り換えたり、保険を見直したり…。お金はないけどヒマはあったので、固定費の無駄を徹底的に見直すことで、月々の出費を数万円単位で削減することに成功!厳しい時期をなんとか乗り切ることができました。

節約とひと言でいっても、みなさんそれぞれの方法で向き合っているようです。節約の最大のポイントは「無駄な出費を把握すること」と「無理なく続けられること」。どうせやるなら、「節約=つらい、苦しい」と思いながらではなく、節約で浮いたお金で家族や自分へのご褒美を買うなど目標を決めて、楽しみながら続けられる「自分にあった節約方法」をみつけたいものですね。

<取材・文/松尾里美>