セレナ・ウイリアムズが赤ちゃんの誕生を発表

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 セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)がソーシャル・メディアを通じ、女の子を出産したこと、子供にアレクシス・オリンピア・オハニアン・ジュニアと名付けたことを発表した。

 セレナはインスタグラムとツイッターの自分のアカウントで子供の誕生を告げ、投函したビデオの中で、「私たちには多くの問題があったけれど、何を手にしたか見てみて」と言った。

 35歳のセレナは昨年12月にソーシャルメディア、レディットの創設者の一人であるアレクシス・オハニアン氏と婚約している。

 ふたりの子供は9月1日、水曜日に生まれ、6ポンド14オンス(約3600g)だった。ある投稿にはこの新生児について「グランドスラム・タイトル:1」と書かれている。

 セレナはそれより前に、彼女の23番目のグランドスラム・シングルス・タイトルを1月の全豪オープン----彼女がすでに妊娠中だったとき----に勝ち獲っていた。

 セレナはそれ以降、どの大会にも出場しておらず、来年の全豪オープンからツアーに復帰する予定だ。全豪は2018年1月15日から、つまり出産の4ヵ月半後にスタートする。

「もし準備ができているなら、彼女はプレーするだろう。もし準備が整わなかったら、プレーしないだろう。私は医師じゃない。彼女がいつ練習を始める準備ができた状態になるかは、私には決められない。彼女の準備が整い、我々と十分に練習を行うことができるようになったと判断したら、彼女はプレーするだろうよ」と、セレナのコーチであるパトリック・ムラドグルーは言った。

「(セレナの)準備ができていないなら大会に出てほしくない」とムラトグルー。「私は彼女に『準備ができたらおいで』と言った。そうなれば私は、彼女が全豪オープンのための準備を整えられるよう、できるすべてをやるよ。でも、もしまだ彼女が準備できていないなら、大会では戦えない」。

 子供を産んだあとにツアーに戻ったテニス選手の前例は、いくつかある。

 今年、国際テニス入りしたキム・クライシュテルス(ベルギー)は、全米オープンで優勝したあと、家庭を築くために引退したが、2009年に復帰して、そこからさらに3つのグランドスラム・タイトルを獲得した。やはり元世界1位で、グランドスラム大会で優勝した経験を持つビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)もまた、息子を産んだあと、今年ツアーに復帰した。もっともアザレンカは、子供の養育権を巡っての争いのため、全米オープン出場を断念しなければならなかった。

 セレナの「23」というグランドスラム大会優勝回数は、1968年に始まったオープン化以降の時代の最多記録だ。彼女は、今年の全豪で優勝し、シュテフィ・グラフ(ドイツ)とのタイ記録を破った。「24」のタイトルを誇るマーガレット・コート(オーストラリア)は、その一部をアマ時代に獲得している。

 全米オープンの最中にセレナが赤ん坊を出産した、という噂が流れたとき、この月曜日に世界1位となったウィンブルドン・チャンピオンのガルビネ・ムグルッサ(スイペン)は、なかなか洒落た決め台詞を言った。

 レポーターに、セレナが女の赤ちゃんを出産したと告げられたとき、ムグルッサはこう答えたのだ。

「女の子? 彼女がテニスをプレーしないよう願うわ」。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は、9月1日に女の子を出産したことがわかったセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)(写真◎Getty Images/2017年1月に撮影)
Photo: MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 19: Serena Williams of the United States in good spirits in her second round match against Lucie Safarova of the Czech Republic on day four of the 2017 Australian Open at Melbourne Park on January 19, 2017 in Melbourne, Australia. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)