「セックスをオナニー感覚でやる男性は正直、最低です(笑)。ただ、EDに悩んでいる方なら、それもアリなのかもしれません」
 こう話すのは、元AV女優で、スポーツジムのインストラクター経験もある竹下ななさんだ。

 オナニー感覚のセックスとは、つまり性欲処理のためということだが…。
 「前戯もおざなりで、パートナーの気持ちなどあんまり考えてくれない。自分が気持ちよくなれば、それで終わりって感じでしょ?」

 このような性行為を繰り返していては、女性から嫌われるのは当然。
 しかし、このオナニーセックスには、一つのメリットがあるという。
 「EDの方に多いのは、『オナニーなら勃起して射精できるけど、セックスになるとダメ』というタイプ。つまり、オナニーの時はリラックスしているから、ちゃんと勃起するんですね」

 言うまでもないが、オナニーとセックスは全く違う。
 「セックスの場合、女性の膣に挿入して射精まで到達しないといけませんよね。男性の手の圧力に比べれば、膣の圧力なんて微々たるもの。刺激的にはとても弱いんです」

 オナニーのしすぎが「中折れ」を生み出す原因もコレだろう。手の刺激に慣れすぎて、膣の締め付けでは物足りないのだ。しかし、それ以上に違うのは、相手がいること。
 「真面目な男性ほど陥りやすいのですが、女性を気持ちよくさせなきゃ! とプレッシャーを感じたり、みっともない姿は見せられないと気取ってしまったり、セックス中にあれこれと気を遣ってしまうんです」

 すでにED気味の方は、「勃起しなかったらどうしよう」といった不安にも駆られるはずだ。
 しかし、オナニーをする際、「今日も勃起しなかったら…」なんて不安になるだろうか?
 「オナニーなら勃起できるというEDの方は、セックスの時は『相手がいるから』勃起できなくなるんです。言い換えれば、セックスであってもオナニー感覚で挑めれば勃起すると思うんです。過去に何人ものED男性を相手にしてきましたが、そういう時はあえて男性に背中を向けて、うつ伏せになってあげる。それで『私の体で、気持ちよくなっていいよ』って言う(笑)。すると結構、復活される方が多かったんです」

 目の前にいる女性を「好きにして構わない」「自分の所有物」というように思うと、急に勃起力が戻ってくるという。確かにこれは一理ある。気遣わなくていい安心感は男性にとって、最高の興奮剤だからだ。
 「世の女性が皆、私みたいな態度を取るとは思えません。ただ、これは気持ち次第。男性が自分の中で『この女は俺のもの!』と思い込めれば、アレも硬くなると思うのです」

 とはいえ、そうなると前戯もおざなりになり、自分勝手なものになりかねない。
 「毎回、そういうオナニーセックスだとイヤだけど、毎回、勃起してもらえないのはもっとつらい。たまにはオナニー感覚でもいいので、勃起させて自分の中でイッて欲しい。そう思う女性は少なくないです」

 時には自分勝手なセックスにチャレンジするのも手だ。

竹下なな
精力料理研究家。元AV女優であり、現在はヨガインストラクターとして活躍。大の料理好きでもあり、精力アップのための食材を使った簡単料理を日々、研究している。近著に『セックスが危ない!』(三和出版)。