現代のスニーカーのソールはポリウレタンがほとんど。軽量でクッション性も高いので当然の選択といえますが、問題は外膜が劣化しやすいということです。経年によって紫外線や乾燥、雨など様々な要因が重なって、パリパリに剥がれやすくなってしまいます。ポリウレタンは外膜でコーティングされた状態だとむき出しの状態より劣化の進行は遅いですが、剥がれ出すとそこから水や紫外線などの影響で劣化が一気に進行してしまうので、外膜にヒビが入ったらなるべく早く塗り直しするのがオススメです。

 

「そんなこと言われても不器用だし、オレには無理だよ! 」って思う人が多いと思います。当たり前です。餅屋は餅屋っていいますよね? ですので、塗り直しはプロにおまかせするのが一番! そこで本稿では、唯一無二のスニーカー塗り直しのリペアショップ「リペア工房アモール」をご紹介します。ちょうど同店でナイキの「エア ジョーダン4 サンダー」のリペイントを行っていたので、早速リポートしちゃいます!

 

経年劣化による破損ってどんな感じ?

取材時にリペアを行なっていたのが、こちらの「エアジョーダン4」。ブラック×イエローで構成された、まさに黄金比ともいえる傑作ですが……

 

よく見るとソールの外膜がバリバリです。このまま履き続けると外膜は増々剥がれてしまい、内部のポリウレタンが空気や水にさらされることで、加水分解が急速に進むでしょう。スニーカーを長年使用するうえで、それだけは絶対に避けたいところなので、ここから新品同様に塗り替えてしまいます!

 

スニーカーのリペイントを手掛けているのがこの方! アモールのオーナーでリペア職人である竹本大地さん。リペイントの腕前は間違いなく日本一です。

 

下準備でも随所に光る職人技の数々!

まずは塗装を金属のへらで削って剥がします。溶剤を使えば早いですが、デュラバック製のアッパーだと溶けてしまったり、下地のウレタンが染まってしまうので、アモールでは極力へらを使っているとのこと。

 

次に塗料をスプレーで吹き付けるので、境目にマスキングを施します。部分的にふで塗りをすることもあるそうですが、筆ムラが残ることも多いようで、主にスプレーを使って作業するようです。

 

↑エアソールの窓もピンセットを使って、丁寧にマスキング

↑際の部分をテープでマスキングしたら、ソールやアッパーもビニールで覆います

↑仕上げに溶剤で残りかすを取り除き、脱脂を施せば準備完了!

 

あらかじめ「サンダー」のイエローの色つやを調色にて再現しておき、他の素材に塗ってテストしておきます。その配合や塗料の種類は、リペア工房アモールだけの企業秘密! 門外不出の職人技なわけですね。

 

プロ中のプロならではの経験と勘はサスガ!

ここからはプロの真骨頂といえる、スプレーガンの吹き付けです。絶妙なトリガーの引き加減など、頼りになるのは長年の経験と感のみ! 素人では到底ムリですね。

↑何度も重ね塗りをすることで、色むらや小さな気泡の穴を埋めて行きます。この工程の最中でも、オリジナルの色身に近づいているか綿密にチェックを繰り返しているのです

↑そして乾燥へ。約30分ほど乾燥させてからマスキングを除去します。完全に乾燥しきるまでには約1日程度かかるとのこと

↑際の外膜のペイントが繋がっている可能性もあるので、カッターで薄く切れ目を入れてチェックします

 

生まれ変わったエアジョーダンがこちら。それにしても、本当に見事な仕上りです! オリジナルのイエローと寸分違わぬ色味とツヤ感が巧みに再現されています。

 

ちなみに上がビフォーで、下がアフターです。あんなに目立っていたヒビも見事になくなっています。まるで新品のような完成度ですね! なお、気になる価格については状態や素材によって変動しますが、概ね5000〜1万円ほどで作業してくれます(詳細はHPにて)。

 

いや〜、それにしても感動するくらいの見事な仕上がりでした。スニーカーは「消耗品」と考えている人もいるかもしれませんが、それゆえに尊い存在だといえるのかもしれません。そんな尊い宝物のようなスニーカーを末永く履くためには、やはりリペイントはマストです。ソールのヒビが気になり出したらリペイントをオススメします! 全国からの修理にも対応可能とのことですので、ぜひ一度試してみてください。

 

【SHOP DATA】

リペア工房 アモール

住所:千葉県千葉市若葉区千城台北1-1-9 オーシャンクリーニング本店内

アクセス:千葉都市モノレール千城台北駅 徒歩3分

営業時間:10:00〜13:00、14:00〜17:00

定休日:水曜日

 

【URL】

リペア工房 アモール http://www.rs-amor.sakura.ne.jp/