週末のリーグ・アンではモナコを4-0で下したニース。セリの役割は非常に大きかった。バルサが覇権奪回のための最後のピースと見ているのは、コウチーニョではなく、このコートジボワール人のようだ!? (C) Getty Images

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 今夏の移籍市場で「MSN」の一角であるネイマールをパリ・サンジェルマンに引き抜かれたバルセロナ。その穴埋めとして、ウスマンヌ・デンべレをドルトムントから獲得したものの、多くのターゲットを取り逃がし、また余剰戦力の整理もできなかったことで、補強は失敗との見方が強かった。

 しかし、チームはここまでリーガ・エスパニョーラでは無傷の3連勝。先日のチャンピオンズ・リーグ(CL)でも、強豪ユベントスに3-0の完勝を収めた。これら4試合で計12得点という攻撃力もさることながら、いまだ無失点ということも、チームの充実ぶりを感じさせる。
 
 宿敵レアル・マドリーがリーガでは2試合連続で引き分けと足踏みしていることが、よりバルサの好調さを際立たせている。シーズン開幕前には悲観論ばかりが囁かれていたバルサだが、今では一転して、リーガ、そしてCLでの覇権奪回が期待されるようになってきた。
 
 無論、バルサは最初からそれを目標に掲げており、エルネスト・バルベルデ新監督がポゼッション主体のチームを作り上げていく一方で、フロントは早くも冬の移籍市場に向けて、新たな戦力の補充の準備に余念がない。
 
 イギリスの『ミラー』によると、バルサが冬に狙うのは、ニースのMFジャン・ミシェル・セリ。攻守で大きな貢献ができる万能型の選手であり、今夏もバルサ、そしてパリSGが獲得を狙っていた。
 
 バルサは獲得寸前まで達していたにもかかわらず、なぜか土壇場になって撤退を通告(ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長自ら電話を入れて詫びたとのこと)し、ニースのフロント陣を困惑させ、セリも大いに失望したといわれている。
 
 バルサは今夏に中国の広州恒大からブラジル代表MFのパウリーニョを獲得しており、これがセリ獲得に待ったをかけた一因かと思われたが、ミラーを含む複数のメディアによると、やはりバルサは今冬にセリ獲得に乗り出すつもりだという。
 
 一方、バルサが今夏のファーストターゲットに挙げ、本人も大いに乗り気だったというリバプールのフィリッペ・コウチーニョだが、高価なこともあり、現在ではバルサの獲得希望リストでの順番は下がっているという。少なくとも、冬の移籍市場ではセリが優先されるようだ。
 
 果たして、夏に“ドタキャン”されたニースとセリは、冬に再オファーを受けた際にいかなる反応を示すのか? そしてバルサ行きの可能性が潰えた際に深く落ち込んだといわれるコウチーニョは、リバプールに再合流した今なお、一刻も早いバルサ行きを熱望しているのか?
 
 ようやく夏の移籍市場が閉幕し、長いシーズンが始まったばかりだが、冬の補強期間に向けて、早くも様々な興味が生まれてきている。