サッカーAFCチャンピオンズリーグ、グループF第3節、上海上港対浦和レッドダイヤモンズ。チームの指揮を執る上海上港のアンドレ・ビラス・ボアス監督(2017年3月15日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2017)の準々決勝で、広州恒大(Guangzhou Evergrande)との激闘を制して勝ち上がった上海上港(Shanghai SIPG)のアンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)監督が、汚い小細工を使ったと広州側を批判した。監督は、12日のアウェーゲームでチームバスのスタジアム到着が遅れる原因になった「交通事故」は、広州が仕組んだものだと主張している。

 第1戦に上海が4-0で大勝して迎えた一戦は、広州が奇跡の逆転突破を果たす寸前までいったものの、上海が2戦合計5-5で迎えたPK戦を制し、ボロボロになりながらも中国勢対決を制して勝ち上がった。

 上海にとっては、これがクラブ史上初のACLベスト4入りだったが、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)やトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)で指揮を執った監督の試合後の様子は、怒りを抑えきれないといったものだった。

 指揮官は、延長戦に入って上海の2選手に退場を宣告したイランのアリレザ・ファガニー(Alireza Faghani)主審にも怒りの矛先を向けたが、それよりも猛烈に批判したのは、過去に大会を2回制している対戦相手の広州だった。

 上海のチームが会場へ向かう途中でバスから撮ったと思われる、インターネットに投稿された映像によると、市内の道路ではその日、同じ車が絡んだ交通渋滞が5回連続で起こったという。

 ビラス・ボアス監督は広州を名指しで批判し「われわれはバスでこの試合にやって来た。同じ2台の車が、われわれの目の前で3回事故を起こした。これは問題だ」と話した。

「これは上海にとってかつてない快挙だ。なぜなら、ある一つのクラブがAFCを牛耳っているように見える中での出来事だからだ。このクラブは何でもやる。ホテルを閉鎖することも、われわれの目の前で交通事故を起こさせることも」

 広州側は、今のところのこの件についてコメントを発していない。画像では、2台か3台の銀色の車が道をふさいでいて、おそらく衝突が原因で止まっているとみられるが、接触があったかは定かではない。

 広州のファンとメディアは、そもそもスポーツマンシップにもとる行為に及んだのは、第1戦の際の上海の方だと反論している。広州を率いるルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督は、0-4で敗れた試合後、アウェーチーム側の選手控室の空調が故障していて、中は「蒸し風呂のようだった」と不満を漏らしていた。

 報道によると、上海も12日の広州天河体育中心(Tianhe Stadium)では同じ目に遭ったとのことで、空調が効かず、お湯も出なかったという。

 監督は、チームが120分の戦いを9人で終える原因となったファガニー主審にも怒っている。主審はPK戦でも、反スポーツマン的な行為があったとしてGKの顔駿凌(Yan Junling)にイエローカードを提示しており、上海は浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)との準決勝第1戦に守護神を欠いて臨むことになった。

 ビラス・ボアス監督は「恥だ、恥」と憤った。
【翻訳編集】AFPBB News