生活環境も異なり、プレーレベルも落ちる中国でモチベーションも高まらないのか? テベスは上海申花加入から国内リーグ戦で2ゴールに留まっている。 (C) REUTERS/AFLO

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 2017年1月に元アルゼンチン代表FWのカルロス・テベスは、時代の潮流に乗るかのようにボカから中国リーグへ移籍。上海申花でのギャラは、推定だが世界最高年俸の3800万ユーロ(約46億6000万円)だと言われている。
 
 しかし、入団から1年も経っていないここにきて、その怠慢さと気まぐれな性格から退団する可能性が浮上している。上海申花のウ・ジングゥイ監督が、「今は彼をメンバー入りさせるつもりはない」と語ったのだ。
 
 テベスは加入直後から相次ぐ故障を抱えたうえ、さらに怪我を理由にチーム練習を休んだにも関わらず家族とディズニーランドで過ごすなど身勝手な振る舞いを繰り返し、ファンの反感を買い続けてきた。
 
 8月中旬には太ももの怪我を癒すためにアルゼンチンへ一時帰国をし、2週間後に中国へ戻ったものの、復帰後も低調なパフォーマンスに終始。サポーターからは「Very Homesick Boy(重度のホームシック少年)」と皮肉を飛ばされてもいた。
 
 そんなテベスは11試合でわずか2ゴールしか挙げられていないこともあり、上海申花は優勝争いから遠のく12位と低迷。9月11日には、ウルグアイ人指揮官のグスタボ・ポジェを解任。その後釜に座ったのがウ・ジングゥイだった。
 
 元々、上海申花でフィジカルコーチを務めていた新指揮官は、地元紙『新聞朝報』の取材に「テベスと戦術について話す機会をもったが、私は当面は彼を起用するつもりはない」と明言。さらにその理由について語気を強めて語っている。
 
「彼と(フレディ・)グアリンはフィジカル的に全く準備ができていない。2人とも太り過ぎなんだ。私はチーム、そして選手の責任を負わなくてはいけない。100%の状態でプレーできないのにピッチに立つなんて、そんなのは全くの無意味だ!」
 
 この中国人指揮官の言葉をアルゼンチン・メディアはさっそく伝え、テベスが中国から離れるという見方をしている。
 
 アルゼンチン・メディア『トダ・パシオン』は、テベスの代理人であるアドリアン・ルオッコが、「彼は今、76.5キロだ。ボカにいた時よりも軽い」と反論したことを報道。さらに『オレ』紙は、「上海申花の監督がテベスを批判した」とし、古巣であるボカ・ジュニオルスへの復帰が基本線であると報じている。
 
 テベスと上海申花の現行契約は2018年12月までとなっているが、その契約には「11月までに馴染めなかった場合、現役引退かボカ復帰を選択できる」という特別条項が盛り込まれている。ボカはテベスの移籍金1100万ユーロ(約13億5000万円)のうちの60%を支払えば、再獲得できるという。
 
 リハビリのために一時帰国をしている際には、本拠地ボンボネーラでボカの試合を観戦し、メディアの前で「俺の夢は変わらない。いつかボカに戻ることだ」と愛する古巣への想いを吐露していたテベス。はたして、33歳のベテランFWの動向はどのような決着を見るのだろうか?