ナショナルズの始球式で登板した際のヘイリー・ドーソンちゃん【写真:Getty Images】

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奇跡の物語が全米話題…3Dプリントで義手代わりの器具製作、WS第4戦登板へ

 アメリカで生まれつき右手の指3本がない7歳の少女が3Dプリントで製作された器具を使い、野球の世界最高峰MLBワールドシリーズで始球式を務めることが決定。米メディアは義手代わりの器具で野球をプレーしている様子を動画付きで紹介するなど、奇跡のストーリーが全米で話題となっている。米ヤフー・スポーツが特集した。

 記事によると、異例の挑戦をするのはヘイリー・ドーソンちゃんだ。生まれつき右手の指3本がない障害がありながら、3Dプリントの技術で製作された器具を使い、ボールを握って投げているという。

 米メディア「Bleacher Report」が以前、彼女の様子を公式ツイッターに動画付きで投稿。映像では、かわいらしい金髪の少女が白やオレンジの義手代わりの器具を付けながら、野球場で下手投げでボールを投げてプレーしたり、ホワイトボードにペンで器用に文字を書いたりする模様を紹介している。

 記事によれば「Bleacher Report」の報道から、アメリカで大きな反響を集めることに。彼女の夢は「MLBの全球場で始球式を行うこと」といい、すでにナショナルズとオリオールズの試合で実際に参加したことを紹介している。

各球団がラブコール、MLB関係者「彼女の思いを応援しています」

 その後も各球団がラブコールを送る中、MLBは彼女を今年のワールドシリーズ第4戦の始球式に招待することを発表。記事では、ABCニュースを引用する形で、一報を聞いたヘイリーちゃんの母親は涙を流したといい、MLB機構関係者のコメントを伝えている。

「ヘイリーのストーリーには我々も注目しており、各球団も彼女が全球場で始球式を行いたいという思いを応援しています。ワールドシリーズ第4戦で、彼女とその家族にお会いできることを待ち望んでいます」

 記事では「ヘイリーがワールドシリーズの大舞台で大役を務めることは素晴らしいことだが、彼女の歩みはそこで終わらないだろう」と記述。「そういう意味で、この話はより素晴らしいものになるだろう。まだまだ彼女を多くの球場が待っている」と伝えている。

「MLBの全球場で始球式」という壮大な夢を最大限の後押しで実現させようとする、なんともアメリカらしい心温まるストーリー。果たして、ワールドシリーズの舞台ではどんな投球を演じてくれるのか。全米が注目している。