トヨタが製造するマイクロバス「コースター」は中国の指導者層にとってなくてはならない車だ。なぜなら、指導者層が中国各地を視察する際に乗る車がコースターだからだ。視察の様子は新聞などでも報じられることが多いため、多くの中国国民にとってもコースターは「見たことがある」車となっている。(イメージ写真提供:(C)Artem Konovalov/123RF)

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 トヨタが製造するマイクロバス「コースター」は中国の指導者層にとってなくてはならない車だ。なぜなら、指導者層が中国各地を視察する際に乗る車がコースターだからだ。視察の様子は新聞などでも報じられることが多いため、多くの中国国民にとってもコースターは「見たことがある」車となっている。

 中国メディアの今日頭条は9日、コースターは動力性能に優れ、発進や加速の際にも安定していて、車内は非常に快適であると指摘、中国の政府関係者にとってコースターはなくてはならない車だと紹介する一方、なぜ中国メーカーはコースターのようなマイクロバスを作れないのかと疑問を呈した。

 記事は、中国で車を運転したことのある人ならば路上で「複数の車に誘導されるコースターを見たことがあるだろう」と伝える一方、コースターは質朴で目立たない外見であるため、一般のドライバーはあまり気にかけることなく、見かけたことを忘れてしまうと指摘。

 だが、コースターの車内にはもしからしたら中国の指導者が乗っているかもしれないと伝えつつ、中国の指導者層をはじめとする政府関係者がコースターを好むのには明確な理由があるとし、まず1つ目は「控えめで質朴な見た目」にあると主張。目立たない車であるため、政府関係者にとっても不必要に目立つことを避けつつ移動できるとした。

 さらに大型バスでは大きすぎるが、ミニバンでは小さすぎるといった場合のニーズに合致しているうえ、車内の快適性も高いことも好まれる要因だと指摘。また、特に重要な要素は「信頼性と安全性が高く、自動車そのものに原因がある万が一の事故を懸念する必要がないこと」も、コースターが選ばれる理由だと指摘した。

 確かに中国では夏場になると公共バスが発火、炎上する事故が起きることがある。仮に政府関係者が乗っていたバスが発火したら取り返しのつかない事態となることは容易に想像ができ、こうした万が一を避けるためにコースターが選ばれているということなのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Artem Konovalov/123RF)