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text & photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

もくじ

プロローグ
ー マツダSUVの国内最上級モデル
エクステリア
ー 「魂動」デザインを昇華 存在感あるスタイリング
インテリア
ー 質感に拘ったインテリア 心地良さがキー
シャシー
ー 高性能軽量 SKYACTIV-CHASSIS
パワートレイン
ー 大きく進化したSKYACTIV-D 2.2
装備
ー i-ACTIVSENSE 安全対策も抜かりなし
グレードと価格
ー エントリーグレード:319.68万円〜
代表モデルスペック
ー XD/XD Lパッケージを比較

プロローグ

マツダSUVの国内最上級モデル


これまでCX-3、CX-5を展開していたマツダのSUVラインに最上級モデルとなるCX-8が加わった。その開発コンセプトは、洗練されたデザインで走る楽しみを確保しつつ、多人数が乗れる上質な3列シートSUVというもの。

マツダとしては海外専用車に3列シートを持つ大型SUVのCX-9がすでに存在するが、全長5075mm、全幅1969mmと大きいため、日本での使い勝手を考え全長を4900mm、全幅はCX-5と同じ1840mmと一回り小さくしたのがCX-8なのである。


最大のセールスポイントは3列シートだ。ミニバン以外で多人数が乗車できるモデルは限られており、3列シートを備えるクロスオーバーSUVとして開発された。

日本車にとって手薄な大型SUVのカテゴリーだが、CX-8の登場であらたな選択肢が広がったことになる。

 
▶ エクステリア ▶ インテリア ▶ シャシー ▶ エンジン ▶ 装備 ▶ グレードと価格 ▶ スペック

 
▶ プロローグ ▶ インテリア ▶ シャシー ▶ エンジン ▶ 装備 ▶ グレードと価格 ▶ スペック

エクステリア

「魂動」デザインを昇華 存在感あるスタイリング


デザインは時を経ても感性を刺激し続ける先進性を目指したもので、同社が謳う「魂動」を継承しつつ高い次元で構築している。全体的なイメージは現在のマツダ・デザインを継承したもので、存在感のあるスタイリングが特徴だ。

彫りの深いフロントの造形とロングホイールベースによるボディサイドの伸びやかなキャラクターラインにより、CXシリーズの中で最もスタイリッシュとなった。


サイドウインドウ周りに見られるクロームメッキのトリムと、ピアノブラック仕上げされたB/Cピラーの処理に見られるように、質感の表現に拘った構成が存在感を高めている。


ボディカラーはマシーングレープレミアムメタリック、スノーフレイクホワイトパールマイカ、ソウルレッドクリスタルメタリック、ディープクリスタルブルーマイカ、ソニックシルバーメタリック、ジェットブラックマイカ、チタニウムフラッシュマイカの7色から選ぶことができる。

 
▶ プロローグ ▶ インテリア ▶ シャシー ▶ エンジン ▶ 装備 ▶ グレードと価格 ▶ スペック

 
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インテリア

質感に拘ったインテリア 心地良さがキー


インテリアは適度なタイト感の中で、すべての乗員が居心地の良さを堪能できるようにデザインされたという。最上級に位置するモデルだけに素材は吟味され、シート表皮にはナッパレザー(ファブリックも用意)が用いられ、トリムには本杢という本物の素材が使われ、上質で落ち着きのある空間に仕立てられている。


CX-8の特徴のひとつが3列シートで、2+2+2の6人乗りと2+3+2の7人乗りが設定されている。2列目シートは3タイプがあり、センターコンソールボックス付きキャプテンシートとアームレスト付きキャプテンシート、3人が座れる6:4分割式ベンチシートの中から使い方に合わせて選ぶことができる。


3列目シートは自然な姿勢で座れることを基本に設計。2列目シート下にフットスペースを確保し、身長170cmの乗員が自然に座っていられる空間を作り出した。また体をひねらずに乗降できるスペースも確保されている。


3列目は左右分割可倒式で、使用時でもラゲッジスペースは239ℓが確保され、折り畳んだベビーカーを積める。3列目シートを倒せば572ℓと充分なスペースが得られ、さらには2列目シートを倒すことにより2名の大人が車中泊、あるいは自転車2台を積むことが可能だ。

 
▶ プロローグ ▶ エクステリア ▶ シャシー ▶ エンジン ▶ 装備 ▶ グレードと価格 ▶ スペック

 
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シャシー

高性能軽量 SKYACTIV-CHASSIS


意のままに走れ、優れた快適性と安心感を提供するSKYACTIV-CHASSISを採用。CX-8では3列SUVパッケージとなるためボディサイズが大きくロングホイールベースのCX-9(海外専用車)のプラットフォームをナロー化して使用する。


サスペンションシステムもCX-9と同じ構造となる。すなわちフロントがマクファーソンストラット、リアはマルチリンク式を踏襲するが、スプリングレートや減衰力の特性をCX-8専用にチューニングしているのは言うまでもない。またコーナリング時にロール挙動を抑えるリバウンド・スプリングをフロントダンパーに採用。サスペンションをちゃんとストロークさせることで、穏やかなクルマの挙動と確かな接地感、優れた乗り心地、そして高い直進安定性を実現している。

 
▶ プロローグ ▶ エクステリア ▶ インテリア ▶ エンジン ▶ 装備 ▶ グレードと価格▶ スペック

 
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パワートレイン

大きく進化したSKYACTIV-D 2.2


フラックシップモデルのCX-8に用意されるのは2.2ℓディーゼルのSKYACTIV-D 2.2のみ。名前だけを見ると2012年から使用されてきたエンジンと同じに思えるが、実は一回り大きいCX-8用には大きく進化した仕様を搭載する。


大きさや重さを感じさせないパワーを得るとともに低燃費を実現するために、可変ジオメトリー大型ターボチャージャーの採用により幅広い回転域で高出力を発揮する。このほか燃焼の改善には超高応答インジェクター、段付きエッグシェイプピストン、冷却水制御バルブを備え、理想的な燃焼に近づけたことからディーゼル・ノック音をほとんど聞こえないレベルにまで低減させている。


これらの改良によりCX-8用のSKYACTIV-D 2.2は最高出力190ps、最大トルク45.9kg-mを発揮する。ちなみにCX-5やアテンザで使われているこれまでのD 2.2ユニットは175ps/42.8kg-mでパワー、トルクとも大きく向上していることが分かろう。

トランスミッションは電子制御6速ATのみが用意され、駆動方式は前輪を駆動する2WDと駆動トルクを制御し走行安定性を高めるi-ACTIV AWDを備える新世代4WDを選ぶことができる。


燃焼効率を高めたことからCX-5の2WDモデルが18.0km/ℓ(JC08)だったのに対し、CX-8は一回り大きくなったにもかかわらず17.6km/ℓ(JC08)を実現した。

 
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装備

i-ACTIVSENSE 安全対策も抜かりなし


高い次元で構築されたCX-8のパッケージに加え、今や欠かせない装備であるドライバーの認知と判断をサポートするi-ACTIVSENSEが備わる。システムの名こそ変わらないが年々進化を遂げ、より充実した内容になっているのが特徴だ。また最新の360°ビューモニターを備え、車両周囲の状況をセンターディスプレイに表示でき、死角や障害物の確認が可能。これらによりセーフティ・サポートSワイドに全グレードが対応する。


ヘッドライトは12個に分割したLEDを個別に点消灯して照射範囲を自動でコントロールするグレアフリー(防眩)ハイビームと、より広い範囲を照射するワイド配光ロービーム、光軸の上下を自動で切り替えるハイウェイモードにより夜間走行時の視認性を高めた。


オーディオファンに向けては、XDプロアクティブ、XD LパッケージにメーカーセットオプションとしてBose製の走行ノイズ補償システム「AUDIOPILOT2」とサラウンドサウンドシステム「Centerpoint2」を搭載した10スピーカーシステムが用意される。「1列目と3列目に同じクオリティの音を届けること」を目指したもので、すべての席で自然でクリアなサウンドを楽しめるという。


CX-8は750kg以下のキャンピングトレーラーなどの牽引に対応して、オプションでトーヒッチを用意。牽引時のトレーラーの横揺れにより車体が不安定になることを防ぐデバイスが組み込まれている。

 
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グレードと価格

エントリーグレード:319.68万円〜


予約受注は9月14日開始。発売は12月14日だ。

CX-8 XD FF:3,196,800円
CX-8 XD AWD:3,429,000円

CX-8 XDプロアクティブ FF:3,537,000円
CX-8 XDプロアクティブ AWD:3,769,200円

CX-8 XD Lパッケージ FF:3,958,200円
CX-8 XD Lパッケージ AWD:4,190,400円

 
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代表モデルスペック

XD/XD Lパッケージを比較

車名CX-8 XD FF(7人乗り)CX-8 XD Lパッケージ AWD(6人乗り)
エンジン 2188cc直4ディーゼルターボ 
ステアリング ラック&ピニオン 
全長 4900mm 
全幅 1840mm 
全高 1730mm 
ホイールベース 2930mm 
トレッド 1595mm(前)/1600mm(後) 
車両重量 1790kg(17インチ仕様)  - kg 
最高出力 190ps/4500rpm 
最大トルク 45.9kg-m/2000rpm 
燃料タンク容量 72ℓ 74ℓ 
公表燃費(JC08) 17.6km/ℓ 17.0km/ℓ 
公表燃費(WLTC) 15.8km/ℓ 15.4km/ℓ 
最小回転半径 5.8m 

 
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