浦和は騒動となったあの済州ユナイテッド戦に続く、第2レグでの大逆転。9年ぶりのアジア4強だ。(C)SOCCER DIGEST

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 浦和レッズvs川崎フロンターレの激闘を、お隣り韓国のメディアも独自の視点で伝えた。
 
 水曜日のアジア・チャンピオンズリーグ準々決勝第2レグ、埼玉スタジアムでの一戦はホームチームに軍配が上がった。一時はトータルスコア1-4の大ピンチに追い込まれたが、興梠慎三の一撃で1点を返すと、その3分後の38分に相手DF車屋紳太郎の高く上げた足が興梠の頭部を捉え、一発退場となる。数的優位に立った浦和は後半にラッシュを仕掛け、3点を奪取。見事2戦合計5-4の大逆転に成功し、9年ぶりにアジア・ベスト4へ駒を進めた。
 
 川崎の韓国代表GK、チョン・ソンリョンに軸足を置いて報じたのが、有力スポーツ紙の『Sports Seoul』だ。「Kリーグ勢が全滅したACL。川崎が1点差で浦和の後塵を拝する」と題し、「川崎は第1レグを3-1で勝利したアドバンテージを活かせず、第2レグで4失点を喫した。チャン・ソンリョンはフルタイム出場したものの、チームのベスト8敗退を阻止できなかった」と伝えた。
 
 19分にエウシーニョが先制点を挙げ、4強行きの切符をグッと手繰り寄せた川崎に対して、「浦和の望みを断ち切るゴールだった。しかし、その後……。浦和の反撃は凄まじく、川崎は退場者を出してしまうのだ。後半はなす術なし。3つのファインゴールを決められた」と報じた。
 
 4失点を喫したチャン・ソンリョンの評価は、「大量失点を許したものの、いくつかのピンチを防ぐなど存在を示した」といったもの。同胞へのフォローを忘れなかった。

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