英政府は13日、メイ首相が22日にイタリア・フィレンツェを訪れ、欧州連合(EU)からの離脱方針について演説すると発表した。EUとの離脱交渉は、英国に住むEU移民の権利などをめぐって難航している。移民規制を優先させてEU単一市場から脱退する「強硬離脱」路線をとってきたメイ政権が、軌道修正を図るか注目されている。

 メイ首相の報道官は演説について「首相は離脱後もEUと深く特別な関係を持ちたいという政府の望みを強調する」と説明。フィレンツェを選んだ理由は「英国とは何百年にもわたり文化的、経済的な結びつきがある」などとしている。

 これに先立ち英政府は12日、当初18日とされたEUとの4回目の離脱交渉開始を25日に延期することでEU側と合意したと発表。交渉をメイ首相の演説後に先延ばしした形で、演説を機に停滞した交渉を加速させる狙いがあるとみられる。(ロンドン=下司佳代子)