静岡県製茶指導取締条例廃止案意見

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 静岡県は、緑茶に添加物や着色料を加えることを原則禁じた「県製茶指導取締条例」の廃止案をめぐり7月に実施したパブリックコメント(意見公募)の結果を公表した。

 メールや郵送などで寄せられた意見は167件で、うち2件は賛成、反対両論が併記されていたため、意見としての総数は169件。このうち、条例廃止に賛成する意見は4件にとどまり、条例改正も含めると廃止への反対意見が約9割を占めた。

 県お茶振興課によると、廃止に反対する意見は76件で、このうち18件が条例を現状のまま維持するよう求めた。廃止ではなく、現実に即した形で改正すべきという意見も73件あり、両方合わせると条例廃止への反対意見は149件に上った。

 意見公募は7月10〜28日に実施。寄せられた意見数は、平成28年の静岡茶愛飲促進条例をめぐる意見公募(216件)に次いで過去2番目に多かった。

 県は県議会9月定例会に条例廃止案を提出する予定だったが、反対意見が多数を占めた意見公募の結果を踏まえ、川勝平太知事が8月に廃止案の提出見送りを表明。県では有識者会議を設置して改めて条例改廃の是非を議論することを検討している。

 条例は県産茶の品質とブランド力を維持する目的で昭和31年に施行。県内で製造販売する荒茶や仕上茶に茶以外の食品や添加物を加えたり、着色料を使うことを原則禁じており、花や果物などの香りを付けたフレーバー茶などを製造する場合にはそのつど知事の許可が必要になる。