■10月プレオープン

 下北山村に新たなビジネスの場を作ろうと、同村と奈良のタウン情報誌出版社「エヌ・アイ・プランニング」(生駒市)は10月から、個人や企業が共同で利用できるコワーキングスペース「BIYORI(ビヨリ)」を始める。

 今月8日には、村と同社で連携して企業誘致につなげるとした協定を締結。働く場所を選ばないIT企業などを中心に、村の魅力をPRする。

 コワーキングスペースとは、さまざまな業種の人が同じスペースを共有しながら仕事をする場所のこと。一般的なシェアオフィスとは異なり、利用者同士がイベントなどを通じて交流できるのが特徴で、起業家やクリエーターなどに人気がある。

 BIYORIは村営の宿泊施設をリニューアルする形でオープンする。コンセプトは「はたらく×あそぶ×まなぶ×かたらう」。オフィススペース4室に加え、木材をふんだんに使った明るい交流スペースには、自炊用のキッチンを完備。さらに、“煮詰まったとき”の気分転換にも役立つリフレッシュ用のシャワーや、広々としたウッドデッキもある。近くには釣り場やゴルフ場、キャンプ場など、楽しめるスポットも多い。仕事と遊びを融合させられるオフィススペースだ。

 10月から1年間は「プレオープン期間」として、施設の視察ツアーを企業に提案したり、1週間から1カ月程度の短期で試験的に貸し出したりするという。その上で来年10月から、首都圏のIT関連企業やクリエーティブ企業を中心とした企業誘致を進める方針だ。

 BIYORIについて同村の南正文村長は、「都会の喧噪(けんそう)よりも、自然豊かな場所で仕事をしたい人は少なからずいる。そういう人に自然を楽しみながら仕事をする場を提供することが地域活性化につながる」と期待を込める。同社の鐵東(てっとう)敦史社長も、「日本人の働き方は場所を選ばない形へと変わってきている。私たちは情報発信や企画など、PRの部分で力添えしていきたい」と話した。

 BIYORIは村役場から徒歩5分。営業は午前11時〜午後5時。利用は1日500円。営業日など詳細は公式サイト(http://shimokitayama−biyori.jp/)。問い合わせは同村地域創生推進室(電)0746・86・0001。