13日、ミャンマーから小船で川を渡り、バングラデシュ南部テクナフにたどり着いて座り込むロヒンギャ難民(EPA=時事)

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 【ニューヨーク時事】ミャンマー治安部隊による掃討作戦に伴い40万人近いイスラム系少数民族ロヒンギャが隣国バングラデシュに脱出している問題で、グテレス国連事務総長と国連安全保障理事会は13日、暴力の激化を相次いで非難し、ミャンマー政府に事態の改善を要求した。1991年のノーベル平和賞受賞者アウン・サン・スー・チー国家顧問率いるミャンマー政府はますます苦しい立場に追い込まれそうだ。

 事務総長は、国連本部で記者会見し、ミャンマー政府に対し「軍事行動と暴力の停止」「法の支配の維持」を訴えた。続いて安保理も、暴力停止へ「緊急対応」をミャンマーに促した。今回の問題で安保理が意思表明するのは初めて。

 安保理はこの日、英国とスウェーデンの要請でロヒンギャ問題に関する会合を非公開で開催。会合後、掃討作戦中の過剰な暴力の報告に「深い懸念」を表明し、暴力停止や法と秩序の回復に向け「緊急な対応」を要請することで安保理が一致したと発表した。一方、AFP通信によると、エジプトはロヒンギャの「帰還する権利」を発表に盛り込むよう求めたが、中国の反対で見送られた。