目を腫らしながら“逆転”のTKO勝ちでV2を飾った田中(右)。次は念願の統一戦だ(撮影・岩川晋也)

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 WBO世界Lフライ級タイトルマッチ12回戦(13日、エディオンアリーナ大阪)1回にダウンを奪われ、右目は腫れ上がり左まぶたは切れて流血。痛々しい顔の田中は敗者のような浮かない表情で、反省の弁を口にした。

 「全然、持ってないですね…。大事なところでこういう試合をしてしまうなんて。自分にがっかり。(試合は)面白かったからいいんじゃないッスか。俺以外は…」

 思わぬ苦戦だった。振り回すようなフックでプレッシャーをかけられ、強打をボディーに打ち分けられた。反撃のときを待ち、9回。狙い澄ました右ストレートが顔面をとらえた。立ち上がってきた相手にさらに連打。レフェリーが試合を止め、何とか“逆転”勝利をもぎ取った。

 WBA同級王者・田口良一(30)=ワタナベ=との統一戦を熱望する田中。「こんな試合をしているようでは…なんて言わない。(田口と)やります。年内には」と改めて宣言した。リングを降りると頭痛を訴え、大事をとって車いすで救急車に乗せられ緊急搬送。この日の苦闘を、さらなる高みへの糧とする。 (臼井杏奈)