警告(C)/退場(S):浦和=高木(C) 川崎=31分:奈良(C)、37分:車屋(S)、71分:エドゥアルド(C)
MAN OF THE MATCH 高木俊幸(浦和)

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  [ACL 準々決勝 2nd-leg] 浦和 4-1 川崎/9月13日(水)/埼玉スタ

【チーム採点・寸評】
浦和 7.5
 先制点を与える厳しいスタートを切りながら、37分の車屋の一発レッドカードと中村の交代のあと、完全に主導権を握る。ベスト16の済州との第2戦と似たシチュエーションになり、興梠、ズラタン、R・シルバと着実にゴールを重ねて同点に。そして、85分に高木の痺れるループシュートで逆転に成功! 4-1の大逆転勝利を収めた。

【ACL準々決勝PHOTO】浦和が4ゴールの大逆転で9年ぶりの準決勝進出!

【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 6
難しい対応だったものの最初の決定機でまたも決められてしまう。その後はミドル2本をしっかりキャッチするなど、守備面で貢献して流れをもたらす。後半も集中を切らさなかった。

DF 
46 森脇良太 7
右サイドでビルドアップの起点役となり、R・シルバをサポート。試合終盤はギャップを突いて、クロスを放ってチャンスを作った。85分、狙いすましたクロスで高木の決勝ゴールをアシスト!

2 マウリシオ 6.5(63分 OUT)
熱く冷静に対応し、必ずマイボールに収めてビルドアップの始点としても活躍。62分にはCKから決定的なヘディングシュートも放つ。前線の枚数を増やすため、途中交代に。
 
22 阿部勇樹 6.5
マウリシオや青木との距離感に配慮しながら試合を進める。カウンターのピンチでは、抜け出した小林を食い止めた。リスク管理がしっかりしていた。

5 槙野智章 6
完璧に背後のスペースを攻略されて先制点を与える(せめて全力で追いかけてほしかった)。退場者が出て数的優位になったあとは、持ち味の推進力を生かし、前線に厚みをもたらし、惜しいミドルも放った。
 
MF
16 青木拓矢 6
長短の精度の高いキックでアンカーをこなす。最終ラインへの守備も配慮しながら、効果的にパスを散らした。縦へのアクセントも効いていた。
 
8 ラファエル・シルバ 7
リーグ戦の柏戦に続きサイドハーフで先発。カットインを含め仕掛けられる貴重なパートを担う。あと一歩というゴール前でのシーンが続き……84分、その想いを結実させる強烈ショットを突き刺した。

39 矢島慎也 6.5 (75分 OUT)
アップダウンを連続させてボールを引き出し、反撃ののろしを上げる興梠のゴールをアシスト。自身の持ち味を出そうというアグレッシブさが上手くチームの中で光った。さらにゴールを奪う態勢にするため、途中交代に。

10 柏木陽介 7
久々の戦列復帰で、立ち上がりはなかなか目立てずにいたが、次第に前線へのパスの供給源として、チームを活性化。61分のミドルで、一気に勢いをつけた。70分にCKからズラタン弾、84分のR・シルバ弾をアシストした。

13 高木俊幸 8 MAN OF THE MATCH
62分にCKからマウリシオ、68分にカットインから興梠のヘッドなど、決定機を演出。チャンスメイカーとして徐々に重圧を強めた。3-1とタイスコアにしたあと、「狙っていなかった」と本人は言うが、会場に詰めかけた約3万人の誰もがあっと驚かされた技ありのループ弾で、逆転勝利をもたらした。
 
FW
30 興梠慎三 7(90分 IN)
反撃の糸口となるゴールを決め、その後も最前線でボールを収める。とにかく走って、前線の“温度”を高く保ち続けた。

交代出場
FW
21 ズラタン 7.5(75分 IN)
ズラタン対策で投入されたエドゥアルドを完全に手玉にとり、浦和に一気に流れをもたらした。川崎にとっても嫌なカードとなった。

MF
18 駒井善成 6(75分 IN)
ボールをより深いポジションまで持ち込み、チャンスを作る。そのアップダウンのおかげで、森脇がフリーでボールを持てるスペースも作り出した。

FW
6 遠藤 航 -(90分 IN) 
猛烈に攻め込んでくる相手をいなし、ヘッドでボールをクリアするなど、ヒリヒリする展開のなか、しっかり試合を締めた。

 監督
堀 孝史 6.5
 
車屋の退場後、まさに腕の見せどころ。ズラタン投入で完全に流れをもたらし、その後のカードも機能。数的優位に立ったあと、4-1にするためのプランを完遂させた。

取材・文=浦和:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
 
【チーム採点・寸評】
川崎 5
19分に先制点を奪うまでは理想的であり、トドメを刺したはずだった。しかし、同点に追いつかれた直後の車屋の退場劇で、チームのパフォーマンスは完全に停滞。自陣に押し込まれる時間が続き、押し返せず4失点。第1戦のリードを守り切れず、またも“逆境に弱い”という体質を大一番で露呈してしまった……。
 
【採点・寸評】 
GK
1 チョン・ソンリョン 5
60、76分には鋭いセーブも見せた。しかし、屈辱の4失点。どのシュートも止めるのは難しかったと言えたが、あと1本止めていれば……。
 
DF
3 奈良竜樹 5.5
14分にはR・シルバのシュートをブロック。激しくなりすぎる面はあったが、球際での強さを重視する“鬼木サッカー”を象徴する存在だった。しかし、後半は浦和の猛攻を防ぎ切れなかった。
 
5 谷口彰悟 5
1失点目のシーンではカバーが間に合わず。シンプルに入れてくる浦和のクロスをよく撥ね返したが、セカンドボールを拾われた。後半途中からはボランチに入ったものの、つねに追われる形になり、チームを危機から救い出せなかった。
 
7 車屋紳太郎 4
序盤こそR・シルバのスピードに苦戦したが、徐々に対応。激しく寄せて、フラストレーションを溜めさせた。しかし、37分に興梠の顔へ向けて足を高く上げてしまい一発退場。悔いの残るプレーとなってしまった。
 
18 エウシーニョ 6
神出鬼没な男は中村のスルーパスに反応して貴重な先制点をマーク。アウェーゴールという意味でもその価値は高かった。しかし課題の守備面では後手を踏んだ。
 
MF
8 阿部浩之 5.5
珍しくパスが乱れるシーンがあった。それでも自慢のスプリント力と体力で挽回。前半途中から10人での戦いを強いられたチームを支えたが、流れは変えられず。
 
10 大島僚太 5.5(65分OUT)
足首の痛みがあり、ここ数試合のパフォーマンスと比べると精彩を欠いた。中村が交代したあとは司令塔として周囲へ指示を送った。しかし劣勢を挽回するには至らなかった。
 
14 中村憲剛 6.5(42分OUT)
相手の虚を突くスルーパスでエウシーニョの先制点をアシスト。が、車屋の退場を受けて前半のうちに無念の交代となった。結果的に、もしも中村が残っていれば……という展開になってしまった。
 
21 エドゥアルド・ネット 5.5
ひとり少ないなか中盤でよく走った。しかし、不用意なボールをロストもあり、浦和に攻撃のチャンスを与えてしまった。
 
41 家長昭博 5
推進力のあるドリブルでボールを持ち運び、チャンスを演出。後半も独力で局面の打開を図るものの奏功しなかった。ボールはよく収まっていたが、数的不利になったあと、貢献度が下がった。
 
FW
11 小林 悠 5
浦和の時間が続くなか前線でパスを待ったがボールは回って来ず。前半に迎えたチャンスを仕留めたかった。

交代出場
MF
6 田坂祐介 5.5(42分 IN)
車屋の退場を受けてスクランブルで出場。R・シルバのドリブルに手を焼き、勢いに乗せてしまった。
 
DF
23 エドゥアルド 4.5(65分 IN)
雰囲気や相手の勢いに呑み込まれてしまったのか、完全にブレーキ。2失点目のシーンではズラタンのマークを外し、R・シルバにも詰め切れず失点に絡む。浦和の迫力に押され、不安定なパフォーマンスを続けた。
 
FW
9 森本貴幸 -(88分 IN)
逆転を許した直後にピッチへ。ゴールを狙うにはあまりにも時間が短かすぎた。
 
監督
鬼木 達 4.5
車屋の退場で難しい采配を強いられた。もっとも交代カードで流れを食い止められなかったのは痛恨だった。ベスト4進出を、その采配で逃した感も……。
 
取材・文=川崎:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。