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もくじ

ー 目指すのは家とクルマの共生
ー 予定に合わせて家事もする?
ー 670psの後輪駆動EV
ー シチュエーションに合わせ内装も変身
ー シンビオズの画像をさらに見る

目指すのは家とクルマの共生

ルノーが披露したシンビオズは、コネクテッド、自動運転、EVの提案。そして、停めているときはドライバーの自宅につながるのだという。

そのコンセプトは、2030年ごろの実現を目指しているものだという。しかし、フランクフルトに現れたこのコンセプトカー自体は、2023年の市販車につながるエッセンスのデモンストレーションである。

この車名、「共生」や「共同生活」を指すsymbiosisに由来するが、自宅とワイヤレス接続することで、駐車時にはもうひとつの部屋のように使えるというのが売りだ。

クルマを使わないときには、バッテリーの電力を自宅の電源として用い、電力使用量の波を緩和するのだとか。電力消費の増える時間帯などに、補助電源として活用しようというわけだ。もちろん、停電時や災害時などの非常用電源としても利用できる。

予定に合わせて家事もする?

また、ドライバーとのスケジュールの同期も計画されている。これにより、たとえば、しばらく長距離ドライブの予定が入っていなければ、必要以上の充電を控え、家庭の電気代を節約する、などということが可能になるというのだ。ただし、最低限の充電は常に行われるので、緊急に使おうとしたら充電切れだった、というようなことになる恐れはないらしい。

また、近年の自動車業界でのIoT流行りに乗って、家電などの操作もクルマがやってくれる。長期の旅行などがスケジュールに加わると、クルマが勝手にシャッターを閉めたりエアコンを切ったりしてくれるというわけだ。

そうした家とクルマの協調がどのように進化するのか、その未来像を見せるために、ルノーはシンビオズのパッケージの一部としてコンセプトハウスまで展示。ガレージのエレベーターで2階へ持ち上げれば、そこがもうひとつの部屋になるという仕掛けも用意された。そのブースからは、なかなかの熱の入れようが伝わってくる。

670psの後輪駆動EV

全長4.7m、全幅1.98m、全高1.38mというシンビオズは、ラグナ後継のタリスマンより150mm短く、110mmワイドで低い。しかし、ルノーの主張によれば、室内はひとつ上のセグメント並みだという。そこはヴェルサティス以来、ルノーが踏み込んでいない領域だ。

2基の電気モーターを搭載するシンビオズだが、左右各輪に1基ずつモーターを割り当て、後輪のみを駆動する。最高出力670ps、最大トルク67.3kg-mで、0-100km/h加速は6秒以下、航続距離は500kmを謳う。72kWhのバッテリーパックは、20分で80%の充電が可能だ。

ルノー曰く、これらの性能は2030年までの技術革新によって変化する可能性があるという。ここで示されたテクノロジーのいくつかは、来年以降の市販車に落とし込まれるだろう。ただし、ルノーは何が採用されるかを明かしてはいない。

シチュエーションに合わせ内装も変身

スタイリングは昨年のトレゾールをはじめとする最近のコンセプトカー同様、ルノーの現行ラインナップに通じるもの。一方、カーボン素材のボディ構造や、大面積のグラスハウスなどはあくまでコンセプトカー用。リヤウインドウには透明なフィン状のウインドディフレクターがそびえ立つが、ここに第3のブレーキライトや、自動運転用のセンサーが組み込まれている。

運転モードは3パターンの切替ができ、それぞれに応じてインテリアが姿を変える。クラシックモードは一般的なクルマのように、ダイナミックモードでは走りの性格とシート形状がホットハッチ的に変化。ADモードでは自動運転となり、ステアリングホイールとペダルが格納される。

ADモードではさらに、インテリアのレイアウトを3タイプ設定。それぞれアローン@ホーム/リラックス/フレンチキスと銘打たれ、くつろいだり、乗員同士がコミュニケーションをとったり、運転以外のことをしたりするのに適したレイアウトへ、シートのポジションが移動する。

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