9月に販売を開始した、海外市場に対応する車載用鍛造部品向け外観検査装置「IM-3200」。(写真: SCREENホールディングスの発表資料より)

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 SCREENホールディングスは明治元年(1868年)創業の銅版印刷業をルーツとしている。1934年には社名の由来となった写真製版用ガラススクリーンの国産化に成功し、研究開発型企業として半導体製造装置、液晶製造装置、印刷機器事業など新しい分野に進出してきた。

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 これまで半導体産業のシリコンサイクルで好不況の影響を大きく受けてきたが、新中期計画では半導体以外の新規分野の育成にも力を入れるため、相次いで新規分野開拓のニュースを発表した。

 9月7日には車載用鍛造部品向け検査装置の海外ビジネスの展開、11日には細胞微生物検査関連のベンチャー企業と資本業務提携を発表している。SCREENの最近の動きと中期計画の取り組みを見てみよう。

■前期(2017年3月期)実績と今期(2018年3月期)見通し

 前期売上高は3,002億円(前年比116%)、営業利益は337億円(同143%)と4期連続の増収増益を達成した。売上構成比69%を占める半導体事業の売上2,060億円(同124%)と営業利益293億円(同157%)がけん引した結果である。半導体製造装置メーカー上位10社の中では、2016年度の売上成長率がトップになった。

 今期見通しは変化の激しい半導体の売上を2,020億円(同98%)と慎重に見たため、売上高3,050億円(同102%)、営業利益は340億円(同101%)と保守的な計画になっている。

■新中期計画(2017年3月期〜2019年3月期)

 景気変動に左右されずに売上高3,000億円レベルを確保し、営業利益率13%以上を目指す。

 推進策

 1.新分野への成長投資として、効果的なM&Aの実施、外部の研究機関、他社との業務提携、ベンチャー企業への出資など外部資源も積極的に取り入れるやり方で推進する。

 2.主な事業別の推進体制 ・半導体事業:世界トップシェアの洗浄装置、熱処理装置などのシェア拡大 ・グラフィックアーツ事業:ラベル印刷などのPODとインクなど消耗品の拡大 ・ディスプレー事業:有機EL向け、フレキシブル、車載用ディスプレーの拡販 ・プリント基板事業:プリント基板製造装置の新製品投入による拡販

 今後も研究開発型企業として新分野に挑むSCREENの動向を見守りたい。