北斗の拳専用、見開き電子コミック『全巻一冊 北斗の拳』Kickstarter でプロジェクト開始。超早割2.5万円〜
あの北斗の拳がまるごと1冊の本になりました。プログレス・テクノロジーズは、紙の読書感がある電子コミック『全巻一冊 北斗の拳』を開発、クラウドファンディングサイトKickstarter 日本版でのプロジェクトを開始しました。支援金額は超早割で2万5000円〜(販売予価3万7800円)。

『全巻一冊 北斗の拳』は、A5サイズの見開き電子書籍リーダーに、もはや説明不要の壮大な兄弟ゲンカ人気マンガ『北斗の拳(究極版全18巻)』と特別読切『我が背に乗る者』を収録した北斗の拳専用電子書籍リーダー。

と、紹介すると電子書籍リーダーにコミックが記録されただけのようですが、見かけはまるで愛蔵版の紙のコミックそのもの。製本された書籍のように紙の質感が感じられるボディで、表紙のカバーもいかにも紙のコミックといった体裁で安心感があります。

2枚の電子ペーパーディスプレイは各155 x 113mmサイズで、解像度は300dpi。ベゼル部分にページ送りと戻るボタン、そして日本語から英語への言語切り替えボタンなどを搭載しています。

電子コミックながら、北斗の拳を紙のコミックのように見開きで楽しめ、日本語のみならず英語にも切り替え可能。ただし、マンガの独特な表現技法である擬音表現などは日本語のままです。

機能的に尖ったところはなく、設計はいたってシンプル。通信機能はなく外部からコンテンツをもってくることはできず、電子書籍リーダーではあるもののあくまでも北斗の拳専用です。



実は発表前に少しだけ触らせてもらう機会をえました。率直にいえば「やっぱりマンガは見開きだ」ということ。Kindleなどで電子コミックを楽しんでいますが、やっぱりマンガは見開きで楽しむコンテンツなようです。これは紙のコミック世代までの感覚かもしれませんが、迫力あるコマ割りも特徴である北斗の拳の作品との相性は少なくとも良さそうに感じました。

お気に入りの作品で本棚を飾りたいものの、マンガはとかくスペースをとりがちです。『全巻一冊』は1冊で全巻分で省スペース化に貢献するほか、電子書籍だけど本棚にコレクションできるという面では、熱狂的に支持されている作品ほど「欲しい熱」が高まりそうな予感がします。



加えて、慣れ親しんだ製本のスタイルと、電子書籍のいいとこ取り感のあるデバイスなので、新しい書籍流通のプラットフォームとしても可能性を感じました。

単4電池4本駆動で、動作時間は「全巻を電池交換なしで読み切れる」としています。大きさは縦210 x 横148 x 厚23mmで、重さは約530g。なおプログレス・テクノロジーズはメカ(機械)とエレキ(電気)、そしてソフトウェアも手がける技術会社です。