技術系の学部で、大学3・4年生あるいは大学院生を対象に、防衛省の「貸費学生」の募集が行われています。将来、自衛隊で働きたいと思っている人は調べてみてはいかがでしょうか。

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技術系の学部で、将来、自衛隊で働きたいと考えている人に朗報です。大学3・4年生あるいは大学院生を対象に、防衛省の「貸費学生」の募集が行われています。

奨学金の選択肢の一つに

最近、家計診断をしていて目に付くようになったのが、若い夫婦の家計簿にある「奨学金返済」という費目です。奨学金を多く借りたことで家計が圧迫され、子供を持つ時期を遅くするなど、ライフプランへの影響が出ている例もあります。

学部は限定され、しかも採用数は少ないものの、卒業後、自衛隊で働く意思がある学生であれば利用できる奨学金があることも知っておきましょう。卒業後に自衛隊として勤務することで、返済の免除も受けられます。

ただし、自衛隊でやっていくには人並み以上の体力も必要だということも頭に入れておく必要があります。

防衛省「貸費学生」とは?


防衛省では、毎年「貸費学生」を募集しています。募集内容は毎年少し変わりますが、「技術貸費学生」と「衛生貸費学生」に分かれています。採用は例年、十数名程度で、審査のための試験があります。

対象となるのは、大学または大学院で、医学、歯学、理学、工学を専攻していて、卒業後(修了後)に専攻を生かして自衛隊として勤務する意志を持っている学生です。

■衛生貸費学生(*2017年度は募集なし)

大学の医学部医学科、歯科部歯学科の3年生〜6年生、または大学院の医学研究科、もしくは歯学研究科に在学中の学生が対象(衛生貸費学生の募集がない年もあります)。

■技術貸費学生

大学の理学部・工学部の3年生、4年生、または大学院修士課程に在学し、下記の学科を専攻している学生が対象。

【専攻学科】※名称が異なる場合でも、下記学科に相当するものを含む
電気工学、通信工学、電子工学、機械工学、数理工学、航空工学、金属工学、応用物理学、化学、応用化学、数学、物理学、繊維工学、農芸化学、土木工学、建築学、精密工学、制御工学、情報工学。船舶工学、海洋工学(海上自衛隊要員のみ)。

夏期研修

技術貸費学生を対象として、大学の夏休み期間を利用した約1週間程度の夏期研修を行っています。夏期研修は、自衛隊の研究開発機関や部隊等で装備品に直接触れたりして見聞を広めるためのもので、研修にかかる経費の自己負担はありません。

卒業後の入隊

卒業後(終了後)、衛生貸費学生は各自の志願した各自衛隊(陸上自衛隊・海上自衛隊)の医科もしくは歯科幹部候補生として採用されます。一方、技術貸費学生は、陸上・海上・航空自衛隊の一般幹部候補生として採用されます。

貸与額

学資金として、毎月5万4000円が貸与されます。
(平成28年4月1日現在)

返済免除

貸与された学資金は、自衛官として一定年数以上勤務すると、規定に従って返還が免除されます。

募集の時期など

貸費学生の募集は11月から1月上旬に行なわれます。採用試験は1月下旬、合格発表は4月下旬。
なお、受験にあたっては、最寄の地方協力本部に資料を請求して志願票を取り寄せ、事前に提出する手続きが必要です(募集要項を参照してください)。
(文:豊田 眞弓)