テスラ「モデルS」。米カリフォルニア州ロサンゼルスで(2016年8月9日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米運輸安全委員会(NTSB)は12日、昨年フロリダ(Florida)州で発生した米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)の車の死亡事故に関する報告書を発表し、同社の「オートパイロット」システムが一因で事故が起こったと結論付けた。

 NTSBは報告書の中で、死亡したテスラ車の運転手はオートパイロットを呼ばれる半自動運転システムに「過度に依存」していたと指摘。テスラ車のシステムは人間の介入を前提に設計されていたが、実際には長時間にわたって運転操作から離脱することを可能にしていたと述べている。またオートパイロットでの走行を想定していない道路でもシステムを使うことができたという。

 NTSBのロバート・サムウォルト(Robert Sumwalt)委員長は「テスラ社は、想定した環境以外でもシステムを利用できる状態にしていた」と指摘。「自動運転システムがゆとりを与えすぎてしまったため、運転手の注意が運転操作以外に向いてしまった。その結果、絶対に起きるはずのなかった衝突事故が起きてしまった」と説明している。

 2016年5月に発生した事故では、オートパイロットで走行中のテスラ車が大型トラックと衝突し、運転手のジョシュア・ブラウン(Joshua Brown)さんが死亡している。テスラ車のシステムは事故前に7回にわたり手動運転に切り替えるよう警告していた。

 テスラは事故後にシステムを更新し、運転手が3回の警告に応じない場合はオートパイロットを停止するように変更した。

 NTSBはこのシステム更新が施されていれば、フロリダ州の死亡事故のケースでもオートパイロットは停止していただろうと述べた。しかし想定した環境以外でブランさんがオートパイロットを利用していた問題など欠陥が残されていると指摘している。
【翻訳編集】AFPBB News