反日感情が存在する中国だが、近年は旅行で日本を訪れたことなどをきっかけに日本に対する見方が一変したという中国人も増えている。また、中国では日本の正しい姿が報じられているとは言えないのが現状だが、インターネットの普及によって日本の正しい現状が知られるようにもなった。(イメージ写真提供:123RF)

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 反日感情が存在する中国だが、近年は旅行で日本を訪れたことなどをきっかけに日本に対する見方が一変したという中国人も増えている。また、中国では日本の正しい姿が報じられているとは言えないのが現状だが、インターネットの普及によって日本の正しい現状が知られるようにもなった。

 若い世代の中国人のなかには日本に対して好感を抱く人もいるようで、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本に対して好感を抱く中国人たちの見方として「日本の好きなところ」について考察する記事を掲載した。

 記事は、中国人の見解として「日本人の礼儀正しさや、社会に秩序がある点」こそが日本の良いところであると伝え、たとえば日本では街中を歩いている時に誰かと肩がぶつかれば「すみません」とお互いが口にすると紹介。また、日本人は他人に迷惑をかけることを嫌うことを指摘し、こうした環境が社会に良好な循環をもたらし、日本は秩序ある社会が構築されていると指摘した。

 また、日本人の「集団行動」も中国人にとっては羨望の対象であり、日本を好きになる理由の1つであるとし、2011年に発生した東日本大震災の際、物資の配給の際には奪い合いが起きることはなく、被災者が一列に並んで順番に物資を受け取っていったと指摘。これは平等を表現した行動であり、しかも驚くべきは列に並んでいた日本人は誰も騒いだりせず、静かに待っていたということだと指摘した。

 記事が挙げた点は中国ではまず見られないことばかりだが、こうした点に中国人は「日本ならではの魅力」を感じ、そして日本に好感を抱く人もいるようだ。事実、中国のネット上では「日本人に学ぶべき点は多い」という声が数多く見られる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)