知っておきたい結婚式のスピーチの基本構成、NGスピーチ例

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皆さんは結婚式でスピーチをしたことがあるだろうか。一生に一度ぐらい、晴れの舞台で感動的な言葉を述べる機会が訪れるかもしれない。「教えて!goo」にも「結婚式スピーチの添削をお願いします」という質問が寄せられており、そんな機会に恵まれ悪戦苦闘している人がいた。そこで今回は、結婚式におけるスピーチの基本構成、NGスピーチ3選、スピーチ参考例文をコミュニケーションマナー講師の松原奈緒美先生に教えていただいた。

■スピーチの基本構成

まずはスピーチの基本構成から伺った。

「基本構成はまず、お祝いの言葉、次に自己紹介です。お祝いの言葉では、お二人への言葉とともに御両家への言葉も添えるとよいですね。自己紹介では新郎新婦との関係と名前を簡潔に述べます。通常司会者からの紹介があるので『ただいまご紹介に与りました新郎(新婦)の○○時代の友人の〜と申します』などと自己紹介するのが一般的です」(松原さん)

導入では、簡潔にしっかり挨拶を行うことが大切なようだ。

「次に新郎新婦の人柄、エピソード、それからはなむけの言葉、最後に結びの言葉です。はなむけの言葉では上司や年長者の場合、格言の引用や経験に基づいたエールを述べることもあります。友人の場合はこんな家庭を築いてほしいという要望でもよいでしょう。結びの言葉は、年長者であれば、『簡単ではございますが、お祝いの言葉と代えさせていただきます』という言葉で結ぶことが多いです」(松原さん)

スピーチの発表者の年齢、新郎新婦との関係性によっても言葉選びは変わってくる。自分にあった表現を心がけたいものだ。

■これはNG!結婚スピーチ3選

構成が整ったスピーチはリズムもつかみやすく、聞いていても楽しいもの。その一方で、ろくに聞いてもらえないスピーチもあるという。そこで反面教師にしたいNGスピーチを松原さんに3つ挙げてもらった。

「まず長すぎるスピーチですね。乾杯前に20分ほど話した方もいらっしゃいましたが、スピーチは基本3分とお考えください。次に忌み言葉を使ったスピーチです」(松原さん)
 
長すぎるスピーチに心覚えがある人は多いだろう。また忌み言葉として避けたいワードを具体的に教えてもらった。

「終わる、痛い、病む、倒れるなど直積的な表現は勿論、シクラメン、僧、短い、忙しいなど直接関係していないように思えても、音や言葉の内容から連想できるものは避けるとよいとされています。切る、離れる、帰る、捨てる、嫌いなど別れを連想するもの、戻る、繰り返す、再びなど繰り返すことを連想させる言葉もNGです」(松原さん)

「忙しい日々で恋愛とは無縁と思っていた新郎が……」なんてフレーズはうっかり使ってしまいそうなので注意したいところだ。

「最後に内輪受け狙いのスピーチです。ネガティブと受け取られるエピソードや中には過去の女性関係をにおわせるスピーチをなさる方もいらっしゃいます。友人卓では笑いが起こっていますが、新婦のご親族やご友人卓では冷ややかな空気が流れていることもあります」(松原さん)
 
こちらはウケ狙いでやってしまいがちなので気をつけたい。

■スピーチ参考例文

松原さんは、よくありがちな間違いをさらに例として挙げてくれた。

例文)

「新婦の○○さんと行った沖縄旅行は短いものでしたが、私の大切な思い出です」
「別の高校に進学し、○○君とは離れ離れになりましたが週に一度は一緒に過ごしました」
「私たち○○部は全国いろいろなところへ遠征に行きました」
 
「短い」、「別」、「離れ離れ」、「いろいろ」などの忌み言葉が含まれている例である。ぱっと見たところ不自然ではないので要注意だ。なお、間違いを訂正すると以下のようになる。

答え)

「新婦の○○さんと行った2泊3日の沖縄旅行は、私の大切な思い出です」
「私と○○君とは違う高校に進学しましたが、週に一度は一緒に過ごしました」
「私たち○○部は全国各地にたくさん遠征に行きました」

一度あいさつ文を書き、当てはまるような言葉がないかしっかりチェックしてみるとよいだろう。

結婚式は皆の記憶に残る晴れの舞台である。新郎新婦はもちろん、親族や相手側の列席者など様々な人がいることを考て、誰が聞いても好感の持てるスピーチを心がけたい。

●専門家プロフィール:松原奈緒美
EXSIA代表でコミュニケーションマナー講師。企業・団体研修、講演を年間100本以上行うとともに、テレビ朝日「くりぃむナンチャラ」などのテレビへの出演、監修も行う。著書『マナー美人マナーブス〜ビジネスシーン編』アマゾンKindle版を発売中。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)