フッキは延長後半、豪快にFKを決める。(C) Getty Images

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 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は9月12日、中国・広州で準々決勝の広州恒大対上海上港の2ndレグを行なった。上海上港が2戦合計5-5からのPK戦を制し、準決勝進出を決めている。

 試合は、1stレグで0-4と敗れているホームの広州恒大が立ち上がりから攻勢に出る。そして、21分に相手DFのクリアミスを拾ったアランが先制点を奪うと、35分にもアランが見事なヘディングシュートを決め2点差に。前半は2-0で広州恒大がリードして折り返した。

 後半に入っても、広州ペースは変わらず、上海ゴールに襲い掛かる。83分にはアランのクロスからリカルド・グラルがヘディングシュートを決め、1点差に追い上げると、完全に広州ペースとなった終盤、ついに同点ゴールが生まれる。90分、左サイドからのクロスに、R・グラルが打点の高いヘディングシュートを叩き込み、ゴールネットを揺らす。2ndレグのスコアは4-0となり、2戦合計で4-4の振り出しに戻った。

 アディショナルタイムにはあわや逆転かと思われるシーンもあったが、試合はこのままタイムアップ。15分ハーフの延長戦に突入する。

 延長戦で先手を取ったのは、上海だった。延長後半の110分、フッキが約30mのFKを豪快にねじ込む。上海が2戦合計5-4とリードする。しかし、広州も粘りを見せ、残り5分のところでドリブルで仕掛けたムリキがペナルティエリア内で倒され、PKを獲得。これをR・グラルが落ち着いて決め、再び広州が追いついてみせた。そして、試合はこのまま2戦合計5-5でタイムアップとなり、PK戦へ。

 PK戦では、ハットトリックを達成した広州のR・グラルのシュートが左ポストを直撃し、ゴールならず。一方の上海は5人全員が決め、PK戦は5-4で上海に軍配が上がった。
 
 壮絶な撃ち合いを制した上海上港は、準決勝で9月13日に対戦する浦和レッズと川崎フロンターレの勝者と対戦することが決まっている。