前日練習で体を動かす香川真司。トッテナム戦でチャンスは訪れるだろうか【写真:Getty Images】

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攻撃陣充実のトッテナム。ドルトムントに策は?

 ボルシア・ドルトムントは現地時間13日、チャンピオンズリーグ(CL)グループステージ初戦でトッテナムと対戦する。アウェイで行われる重要な一戦、香川真司に出番はあるのだろうか。そして直近のリーグ戦で2人の負傷者を出したドルトムントに勝機はあるのだろうか。(取材・文:本田千尋)

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 9月9日に行われたブンデスリーガ第3節で、ベタ引きの相手を崩し切れなかったボルシア・ドルトムント。前半に退場者を出して10人になったSCフライブルクは、力関係の差もあってゴール前に引かざるを得なかった。圧倒的にボールを保持しながら、ドルトムントは攻撃に行き詰まってしまう。79分から投入された新戦力のアンドリー・ヤルモレンコも不発。試合は0-0のドローで終わっている。

 もっとも、フライブルク戦は特殊なケースではある。ドルトムント側も2人の負傷者を出し、前半だけで2枚の交代カードを切らざるを得なかった。これではペーター・ボス監督も、采配を振おうにも振るえない。

 13日に開催されるチャンピオンズリーグ(CL)グループHの初戦は、そうした不運の連続だった前の試合とは、違う展開となりそうだ。マウリシオ・ポチェッティーノ率いるトッテナム・ホットスパーが、引いてカウンター狙いでくることはないだろう。

 プレミアリーグ開幕後1勝1分1敗のスロースタートとなったスパーズだが、代表ウィーク明けの9日に行われたエバートン戦は3-0で快勝。エリック・ダイアーとムサ・シソコのダブルボランチ、クリスティアン・エリクセン、デレ・アリの2シャドーが柔軟に動いて、トフィーズのゴールに襲いかかった。

 そして何よりハリー・ケインの決定力。勝負所できっちり仕事をする。グループHの組み合わせが決まって、香川真司は「ポット3にトッテナムがいるのは反則というか、(ポット)3の一番強い奴らがきた」と語った。スパーズは真っ向からぶつかってくるはずだ。

香川はベンチスタートか。それでも出場のチャンス大

 デレ・アリは出場停止だが、仮にトッテナムがエバートン戦と同様の布陣で臨んでくるのであれば、ドルトムントにとって不利な展開となるかもしれない。スパーズは直前のエバートン戦で[5-4-1]を採用。3バックに左右両ウイングバック、先述のボックス型の中盤4枚、そして1トップだ。

 対してボス監督は、これまで一貫して中盤が逆三角形の[4-3-3]を採用してきた。しかしこのままだと、ヌリ・シャヒンの1ボランチで敵の2シャドーに対応せざるを得ない。中盤が数的不利に陥ってしまう。そもそもの布陣変更か、相手に応じて守備時にブロックを作るか、何らかのプランが必要になりそうだ。

 香川真司はロンドン遠征に帯同している。もはや脱臼した左肩に何ら問題はないようだが、フライブルク戦で出番がなかったことで、ひとまずスパーズ戦でもベンチスタートだろうか。しかし難敵を相手に、交代のカードはフルに切られることが予想される。出場のチャンスは十分にあるのではないか。背番号23は、“聖地”ウェンブリーでの試合は「タフなゲーム」になると予想する。

「本当に自分にとってはそこの厳しさだったり、そういうところでどこまでやれるんだっていうのは、試されると思うんで、そこをチームとしても個人としても、勝ち切れれば、さらに自信はつくと、いけると思うんで、本当に厳しい試合にはなりますけど、チャンレンジして勝ち切りたいと思います」

 初戦でトッテナムに勝ち切ることができれば、レアル・マドリーも同居するグループHを勝ち抜く上で、まだ手探りのあるチームにも「自信はつく」に違いない。そして怪我の影響で少し出遅れた香川にとっても、これからに向けて、弾みがつくはずだ。

(取材・文:本田千尋)

text by 本田千尋