鈴木砂羽(12年10月6日撮影)

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 今日13日初日の女優鈴木砂羽(44)が主演・初演出する舞台「結婚の条件」(東京・新宿シアターモリエール)で出演予定だった2人の女優が12日、降板を発表した。理由として土下座など「鈴木氏から人道にもとる数々の行為を受けた」と主張。一方、制作側はそれらの行為はなかったと否定し、鈴木は当惑しているとしている。開幕前日の舞台降板発表は異例で、関係者は混乱した。

 降板したのは元準ミス・インターナショナル日本代表の鳳恵弥(36)と築地のおかみも務める牧野美千子(52)。2人の所属事務所のサイトでは鈴木から「人道にもとる数々の行為」を受けたと説明した。複数の関係者によるとトラブルがあったのは9日。2人が早めに稽古を離れ、通し稽古が1回しかできなかったことに鈴木が「2回通し稽古がしたかったのに誰かのせいでできない」と指摘。公演を制作した劇団クロックガールズを主宰、日本テレビ系連ドラ「ごくせん」で知られる脚本家・江頭美智留氏(56)とともに謝罪したという。

 鳳は12日未明更新したブログで鈴木の言動を「罵倒」と表現。「床に額を擦り付けて謝ることになりました」「『私たちだけじゃなくてあちらにも』と他の共演者の方にも土下座をするように砂羽さんから促され」と記し鈴木を批判した。

 しかし、制作を統括する江頭氏は同日午後、マスコミにファクスを送り、鳳の「土下座」主張を否定した。江頭氏は「決して、頭を下げさせられたわけではありません。私のスケジュール確認のミスで、2回目の通し稽古ができなくなったことが原因ですので、私が自ら謝罪しました」と説明。「土下座」についても、キャスト全員が床に座った状態のまま鳳らが頭を下げたため「見た目が『土下座』という形になるのかも」と説明した。「鈴木さんから土下座をするようにとは決して言っておりません。『罵声を浴びせた』という事実はまったくありません」と強く否定した。

 ただ、鳳らの事務所関係者は日刊スポーツの取材に「鈴木さんが『私たちだけじゃなくあちら(共演者)にも』と頭を下げさせたのは強要にあたる」と主張している。江頭氏が2人に降板を思いとどまるよう説得したが、鈴木が代役選考に入っていることが分かり、11日深夜降板が決まった。鈴木の所属事務所は「土下座の強要も罵倒もない。鈴木は初日を成功させることに集中している」。鈴木はこの日も稽古を行い午後、劇場に入る際、この件に関し「初日に向けて自分のできることを頑張ります。すみません」とだけ話した。

 ◆鈴木砂羽(すずき・さわ)1972年(昭47)9月20日、静岡県生まれ。94年、初主演映画「愛の新世界」でブルーリボン賞新人賞受賞。映画「極道の妻たち」やドラマ「相棒」シリーズ、「あぐり」「すずらん」「さくら」「だんだん」「まれ」などのNHK連続テレビ小説などに多数出演。11年10月、10歳年下の劇団俳優吉川純広と結婚も15年8月離婚。164センチ。血液型A。

<主な舞台トラブル>

 ▼95年 宮沢りえが主演予定だった舞台「コヨーテ」を降板。演出家と振付家の対立で、振付家が降ろされたことに不安を抱き、初日1週間前に降板を決めた。

 ▼00年 佳那晃子が舞台「KAGAMI」を降板。チラシの名前を別格扱いする約束が果たされなかったため。

 ▼00年 名高達男主演の舞台「大輪」が初日の前日に中止を発表。前売り券の売上金数千万円がなくなり、チケット管理の総合プロデューサーの行方が分からなくなったため。

 ▼13年 土屋アンナが主演舞台「誓い〜奇跡のシンガー」を稽古途中で降板。原案者の許可を取っていないことに不信感を抱いたため。その後、制作側が土屋を訴えたが、土屋側の勝訴で終わった。