悪コンディションのなかでも、マンチェスター・Uは巧さと強さを見せ付けた。写真は2点目のルカク。 (C) Getty Images

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 9月12日(現地時間)、2017-18シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)・グループステージが開幕し、グループAからDまでの8試合が欧州各地で行なわれた。

 
 最も注目されたのは、バルセロナとユベントスの対峙。3シーズン前の決勝では3-1でバルサが、昨シーズンの準々決勝では2戦合計3-0でユーベがそれぞれ勝利しており、因縁浅からぬカードだった。
 
 リーガ・エスパニョーラで、ここまで3戦を終えて得点9・失点0と文句なしの成績を残しているバルサは、その勢いを持続してイタリアの絶対王者相手にもゲームを支配。エース、リオネル・メッシの圧巻の2ゴールを含む3発を叩き込み、欧州の舞台でも完勝、そして無失点を維持した。
 
 そのバルサから、今夏、史上最高の2億2200万ユーロ(約284億円)でネイマールを獲得したパリ・サンジェルマンも、今シーズンのCLの主役のひとつである。彼同様、移籍市場を賑わせた18歳のキリアン・エムバペとの融合で、セルティック相手に何点奪えるかが注目されていた。
 
 果たせるかな、パリSGはこのアウェーマッチで期待通りの攻撃力を見せ付け、ネイマール、エムバペが前半のうちにゴール。さらに、この2人と前線トリオを組むエディンソン・カバーニも負けじとばかりに2点を挙げ、5発大勝という最高のスタートを切っている。
 
 この試合だけでなく、メガクラブが格下相手に多くのゴールを奪った今節。昨シーズンのヨーロッパリーグ王者であるマンチェスター・ユナイテッドは、新加入で早くもCFとして君臨しているロメル・ルカクらのゴールでバーゼルを3-0で一蹴した。
 
 一方、先週末のブンデスリーガでホッフェンハイムに敗れ、3節で早くも土がついたバイエルン。一部選手が不満を吐露したり、カルロ・アンチェロッティ監督の進退問題が話題に挙がったりもしていたが、エースのロベルト・レバンドフスキが先制弾を放ち、アンデルレヒトから3点を奪って白星スタートと切った。
 
 大差のゲームが多かったなかで、最もゴールを奪ったのがチェルシー。アゼルバイジャンのカラバフという実力に開きのあるチームが相手とはいえ、6点を奪っての勝利は、国内ではやや不安定さを見せているプレミアリーグ王者にとって、今後に弾みをつける一戦となるだろうか。
 
 このチェルシーと同組のローマとアトレティコ・マドリーは、この日唯一のドローゲームを演じた。熾烈なグループのなかで、少しでも有利な位置に立ちたかった両チームだが、最後までスコアレス(これもこの日唯一)。アウェーマッチで勝点1を得たA・マドリーのほうが、満足度では上回ったと言えよう。
 
 初日から魅惑のゴールショーとなったCLグループステージ。第1節の残り8試合は、9月13日に行なわれる。
 
◇グループA
ベンフィカ 1-2 CSKAモスクワ
得点:ベ=セフェロビッチ(50分) C=ヴィチーニョ(63分)、ザマレトディノフ(71分)
マンチェスター・ユナイテッド 3-0 バーゼル
得点:フェライニ(35分)、ルカク(53分)、ラッシュフォード(84分)
 
◇グループB
バイエルン 3-0 アンデルレヒト
得点:レバンドフスキ(12分)、チアゴ(65分)、キミッヒ(90分)
セルティック 0-5 パリ・サンジェルマン
得点:ネイマール(19分)、ムバッペ(34分)、カバーニ(40・85分)、オウンゴール(83分)
 
◇グループC
チェルシー 6-0 カラバフ
得点:ペドロ(5分)、ザッパコスタ(30分)、アスピリクエタ(55分)、バカヨコ(71分)、バチュアイ(76分)、オウンゴール(82分)
ローマ 0-0 アトレティコ・マドリー
 
◇グループD
バルセロナ 3-0 ユベントス
得点:メッシ(45・69分)、ラキティッチ(56分)
オリンピアコス 2-3 スポルティング
得点:オ=パルド(89・90+3分) ス=ドゥンビア(2分)、マルチンス(13分)、B・フェルナンデス(43分)