【瀋陽=中川孝之】北朝鮮が8月から、ガソリンなど石油精製品の輸出を増やすよう中国企業に働きかけていたことが、読売新聞が入手した北朝鮮政府作成の内部資料などでわかった。

 中朝関係筋によると、金正恩キムジョンウン政権はガソリンの備蓄命令を出し、市場への流通を制限した。いずれも国連安全保障理事会の制裁を見越した動きの可能性があり、11日の追加制裁決議により懸念が現実化した。

 内部資料は、北朝鮮で外国投資を管轄する対外経済省が8月に作成したもの。

 同省は、中朝が共同の銀行口座を作る「資金担保方式」を中国に提案。北朝鮮側の代金不払いを懸念する中国に配慮し、先に代金を振り込み、中国側は積み荷が到着すれば引き出せる仕組みを導入するとした。