クラシック音楽を好きになってもらおうと、作曲家の三枝成彰さんが12日、府立洛北高付属中(京都市左京区)で音楽教室を開いた。

 同中3年の約80人が参加。三枝さんは、ときおり自らピアノを演奏しながらクラシック音楽の歴史をひもとくなどし、生徒らは興味深そうに耳を傾けていた。

 「未来を奏でる教室」と題して開催。三枝さんはクラシック音楽について「何百年も昔の曲が今でも変わらずに伝わっているのは、楽譜があったから」と説明。伝言ゲームを行い、生徒らは、言葉や音だけでは物事が正確に伝わらないことを体験した。

 また、3つの音が重なる「和音」などが発展したことによりクラシック音楽が広がりを見せ、メッセージ性を持つ楽曲が生まれてきた、と指摘。例として、欧州連合(EU)などが、ベートーベンの交響曲第9番(第九)の一部をヨーロッパを象徴する「欧州の歌」としていることを挙げた。

 三枝さんは「クラシック音楽を聴くなど、いろんなことに挑戦することが大事」と生徒らに伝えた。授業を受けた嶽盛(たけもり)蒼太さん(14)は「日本の音楽と西洋音楽の歴史の違いなど、いろんな視点からクラシック音楽について教えてもらい、興味深かった」と話していた。