モンゴル・ゴビ砂漠で恐竜足跡化石の調査を続けている岡山理科大(岡山市北区)は12日、今夏に行った現地調査の結果について、世界最大級の恐竜足跡化石が新たに3つ連続で発掘されたと発表した。

 昨年発見された足跡化石1つと連なっており、これまで知られていなかった「白亜紀後期の北半球に、超巨大恐竜類が存在していたと示す新たな発見」と強調した。

 調査は今年7月29日〜8月28日に同国の南ゴビ県東端部などで実施。同大からは生物地球学部の石垣忍教授ら教員7人と学生12人が派遣され、これにモンゴル科学アカデミー古生物学地質学研究所のメンバーも加わり、最大約40人の共同調査隊が取り組んだ。

 昨年の共同調査では長さ1メートル強の足跡化石が発見され、3回目となった今回はその付近の発掘で同一個体とされる足跡化石が相次いで確認された。

 足跡は最大で長さ1・2メートルで、石垣教授は「推定体長30メートル以上の超大型竜脚類恐竜(ティタノサウルス類)とみられる」と発表。

 その後の研究結果から、前足の跡を後ろ足で踏みつぶすような外股の歩き方で、移動速度は時速1・6〜1・9キロと推定した。

 石垣教授らは今回の足跡化石を硬化剤で固め、いったん埋め戻して現場を保存。今後、さらに周辺環境との生態調査も進める。

 他にも滞在中は植物食恐竜の全身骨格化石(幼体)、他の足跡化石も多数発見したという。

 調査に参加した同大理学部4年の仁田祐輔さん(21)は「現地は北海道に似た気候で過ごしやすく有意義な調査だった。今回の化石が見つかった地層の年代なども研究したい」などと話していた。

 同大はバイオメーカー・林原(岡山市北区)の恐竜研究事業を引き継ぎ、平成27年からゴビ砂漠での発掘調査を行っている。