「今でも間違っていないと思う」。

 自民党を離党した豊田真由子衆院議員=埼玉4区=の政策秘書との一時兼職に端を発した一連の報道をめぐり、12日開かれた板柳町議会で、議員辞職勧告決議案が否決された松森俊逸町議(61)は、政策秘書辞職に未練をにじませた。

 松森氏をめぐって町議会は、町民の理解が得られないとして議員辞職勧告決議案の提出を検討、水面下で話し合いが行われた。この日は長内良蔵副議長が「町議会の品位を著しく傷付け、町のイメージを損ねた」として3人の連名で決議案を提出。しかし、出席した10人(葛西清人(きよんど)議長を除く)のうち、松森氏のほか2人が退席。採決の結果、1票差で否決された。

 葛西議長は「可決されると思っていただけに残念。今後、議会としての対応は考えていない」と不満をあらわにした。否決の背景について、町議会関係者は「秘書を辞めたことで騒動は終わりと考えたのではないか」と語った。

 「町民各位に不快な思いをさせ、ご迷惑をかけたことを謝罪する。天地神明に誓って不法行為はしていない」と語った松森氏。閉会後の報道陣の取材に対し、「否決されたとはいえ、決議案が提出されたことを重く受け止め、信頼回復に努力したい」と話した。