「錦絵」と呼ばれる多色刷りの木版画創始期の第一人者で江戸時代中期の浮世絵師、鈴木春信の作品を集めた企画展が、千葉市美術館(千葉市中央区)で開かれている。

 現存する春信の作品は約8割が海外で所蔵され、国内での鑑賞は限られるため、同館は「本物と出合える最高の機会を楽しんでほしい」としている。

 世界第一級の浮世絵コレクションを誇るボストン美術館(米国)からの“里帰り”展示となるものも含め計約150点を展示。国内での春信の作品展は、平成14年に同館で開催して以来で、過去に2度しか開かれていないという。

 美人画で人気を博し、若い男女の恋を描いたほか、さりげない日常風景を繊細な筆致で多く描いた。後世の浮世絵師たちにも影響を与え、春信の前後に活躍した浮世絵師らの作品も合わせて展示している。

 同館によると、春信の作品は錦絵創始期で1図当たりの残存数が極めて少なく、展示作品の中には世界で1、2枚しか確認されていない作品もある。また、ボストン美術館では、今回の出品作を前後5年にわたり非公開として退色を防いでおり、保存状態が良好なのも特徴という。

 10月23日まで(同月2日は休館)。一般1200円、大学生700円、小中高生無料。午前10時〜午後6時(金、土曜は午後8時まで)。【問】(電)043・221・2311。