日本学生対校選手権の陸上男子100メートル決勝で日本人初の9秒台となる9秒98で優勝した彦根市出身の桐生祥秀選手(21)=東洋大=をたたえる動きが、県内の自治体で相次いでいる。

 県は新たな賞を設けて表彰することを決定。初の「市民栄誉賞特別賞」の授与を決めた彦根市は、懸垂幕を掲げて快挙を祝福する。日本陸上界の悲願達成に、県内の興奮が続いている。

 県は12日、新たに県民スポーツ大賞に「最高栄誉賞」を設け、近く桐生選手に贈ると発表した。

 県民スポーツ大賞は、スポーツで活躍した県ゆかりの選手におくられ、これまでの最高賞の「栄誉賞」には、女子バレーの木村沙織選手やフェンシングの太田雄貴選手、競泳女子の大橋悠衣選手らが選ばれている。

 桐生選手も昨年、リオデジャネイロ五輪の男子400メートルリレーで銀メダルを獲得し栄誉賞を受賞しているが、今回の初の9秒台達成を受け、これまでの最高賞をさらに上回る「最高栄誉賞」の新設を決めた。

 県は「9秒台達成は日本中の注目を集めた歴史的な瞬間。その偉業をたたえたい」としている。

 ◆祝日本新!彦根市役所に懸垂幕

 桐生選手の地元の彦根市では、市役所の壁面に巨大な懸垂幕が掲げられた。

 懸垂幕は縦15メートル、横1.5メートル。「祝日本新記録!夢の9秒台」などと書かれている。

 設置した同市教育委員会は「日本人初の9秒台で、彦根市はもとより日本全体が感動した。これからもパプリックビューイングなどで、応援を続けていきたい」としている。

 懸垂幕は、現在耐震化工事中の本庁舎に、29日まで掲げられる。