第二次世界大戦中に外交官の杉原千畝氏が発給した「命のビザ」で敦賀に上陸したユダヤ人難民の長男、デイビッド・マンスキーさん(64)=米国在住=が11日、敦賀市を訪れ、難民に関する資料を展示している「人道の港敦賀ムゼウム」を見学した。

 デイビッドさんの父で2年前に亡くなったサウルさんは、母や兄のサムエルさんらとともに1941年に敦賀に上陸した。デイビッドさんは妻のシーラさん(64)とともに、ポーランドからシベリア鉄道を経由してロシア・ウラジオストクから敦賀にたどり着いた父らの経路をたどる旅をしている。

 ムゼウムでは、サムエルさんが寄贈したビザのレプリカなどの資料を見て回った。同市役所も訪れて渕上隆信市長とも面談。デイビッドさんは「家族が自由を勝ち取った場所に来て感動している。敦賀の人たちの助けがなければ今の私はいなかった」と話した。