JA全農長野と連携して県産米の輸出拡大に取り組んでいる米の総合メーカー「東洋ライス」(東京)は、県オリジナル品種「風さやか」を今年度から、東南アジア圏の輸出品目に新たに加えると発表した。

 同社は独自の精米技術を生かした商品を前年度実績で240トン輸出しており、半数を県産のコシヒカリが占める。

 同社は、米国や東南アジアなど11カ国(平成28年度実績)向けに、栄養価の高い胚芽を残した「金芽米」や玄米の表面にある「ロウ」を削った「金芽ロウカット玄米」を輸出している。粘りや香りのバランスが良く「冷めてもおいしく食べられる」(同社)という「風さやか」を追加し、販路拡大を狙う。

 「風さやか」は県内で育成された品種で、25年3月に品種登録された。これまでは、生産量が限られていたため、県内消費が主体だったが、味の特徴が東南アジア圏で評価されると判断し、品目に加えることにした。

 当面、シンガポールの料理学校で使用してもらい、現地の料理と相性が合うかどうかなどを見極める。好評であれば、米国などへの輸出も検討する。

 同社による海外への輸出量は、26年度で122トンだったが、28年度には240トンへ倍増。このうち123トンを県産米が占めている。30年度の輸出量を500トンに引き上げる目標を掲げており、300トンを県産米で調達する方針だという。

 両者は今後、海外向けコマーシャルの制作や現地での宣伝会などを共同実施し、普及に取り組んでいく。

 同社の阪本哲生副社長は「日本の米の安全や安心をアピールするだけでなく、食べ方の提案もしていきたい」と話した。